高校卒業後すぐホテルに就職。未経験まっさらの18歳で、フレンチレストランに配属されました。何も学んでいないし、道具の名前もわからない。飛び交うフランス語を理解するために辞書を持ち歩き、単語を書き写して覚える毎日。せめて元気さでは負けないようにと、挨拶には特に気を入れていました。宴会部門や外部直営店舗への配属を経て、28歳でイタリアンレストランの料理長に就任。その後も鉄板焼き店の責任者として、お客様に満足していただく料理を追求するだけでなく、原価率やサービスなど経営的な視点での経験も重ねました。ホテルで培った27年間のキャリアは、余すところなくすべてDAICHOでの指導に活かせる私の財産。誰にでもできることではない貴重な経験を、これから料理の世界をめざす若い人たちに大いに役立ててほしいと思っています。
「先輩に教えてもらったり、仲間と協力し合って進めたりと、現場での仕事には人と人との関わりが必須。だから元気な挨拶を基本に技術を高めていきましょう」と話す青木先生。西洋料理の基礎から応用まで多彩なノウハウを惜しみなく伝えてくれる授業には、先生独自の《プラスワン》が盛り込まれている。「教科書とは少し違うけれど、ホテルではこう対応しているとか、授業ではこうするけれど、ホテルの現場ではこんな動きもあるよとか。私自身の体験を一つ加えた説明をしながら、実践的な指導を心がけています」。
卒業後はホテルで就職したい。自分のお店を持ちたい。大勢のスタッフを動かしたい。
様々な将来像に近づくためのアドバイスは、私のなかにあります。経験談に隠されたヒントを、ぜひしっかりと利用してください。
専門分野:西洋料理
高校卒業後、18歳で京都ホテル(現 京都ホテルオークラ)に就職。フレンチレストラン配属を機に、西洋料理の世界でのキャリアをスタート。27年間にわたり、同ホテルのイタリアンレストランや鉄板焼き店、宴会部門などの料理長を歴任し2020年から現職。趣味は10年以上続けているビリヤード。マイキューを駆使して多彩な技を追求しているとか。学生たちのトレンドにも敏感でいたいと、最近はマンガも愛読。