保育園の2歳児クラスの副担任として、11名の子どもたちを担当しています。学生時代の保育実習とは異なり、プロの保育士として自分でクラスを受け持つので、子どもの成長を毎日のように実感できます。4月からずっと一緒に過ごすなかで、今までできなかったことができるようになり、「まりん先生、できたよ!」と自ら報告してくれる子どもも増えました。そんな瞬間が、本当に嬉しくて毎日のやりがいにつながっています。また、試行錯誤しながら考えた指導を子どもたちが喜んでくれ、目を輝かせながらやってくれることも仕事への意欲につながっています。子どもたちの成長を自分のことのように喜べるなんて、本当にステキな仕事だと思います。
子どもの頃、保育園を転園したとき、転園先の先生にとてもやさしくしてもらいました。私が早く園になじめるように、あれこれ気を配ってくれていることが、子ども心にもよくわかり、先生のことが大好きになりました。その先生のことが忘れられず、いつしか私も保育士の仕事に憧れるようになりました。名古屋こども専門学校を選んだのは、名古屋で学びながら、他の地域での実習や就職が可能だったから。就職はできれば地元で、と考えていたので、私にとっては最適な環境だと思いました。もちろん子どもが大好きということも理由のひとつです。この気持ちは、保育士を目指すには欠かせないものですし、いつまでも持ち続けるべき想いです。
「造形」の授業がとても印象に残っています。授業では、ただ制作物を作るのではなく、最初に指導案を一通り書いてから制作を開始する流れになっていました。指導案には、具体的な手順や子どもに配慮する点、環境設定などを書き込むので、制作目標をしっかりと把握することができます。こうした手順を当たり前に行うことは、在学中の実習はもちろん、現在の職場でもとても役に立っています。たとえば子どもたちの年齢や成長に合わせた指導ができるのも、授業で学んだおかげです。また、就職活動で地元の園を探す際は、エリア担当の先生に本当にお世話になりました。園探しも先生のサポートのおかげで、とてもスムーズに進みました。
社会福祉法人 むげんのかのうせい えがお志摩保育園 勤務/保育科/2017年3月卒/名古屋こども専門学校を卒業後、地元・三重県の保育園に就職。「地元を離れた学校に通うと、地元での就職が難しいのかな、という不安がありましたが、名古屋こども専門学校の場合、Uターン就職へのサポートが充実しているので安心でした」と語る。将来の目標は、主任の先生としてよりよいクラスづくりを行うこと。「担任を持ったクラスの子どもに、毎日が楽しい、この1年がいちばん楽しかった、と言ってもらえるのが夢です」。保育士を目指す後輩たちには「専門学校での友人や先生とのつながりも大切に、実り多い学生生活を送ってください」とエールを送ってくれた。