保育士として主に4歳児を担当しています。勤めている園は縦割り保育を導入しており、3・4・5歳の年齢ごとに20人が一クラスになっています。一人っ子も多いので、下の子の面倒をしっかり見ることも学ばせています。私は保育にあたって、物事に対してたくさん練習して達成感を味わってほしい、と思っています。ダンスや組体操、鉄棒などできないと泣いてしまう子もいますが、みんなが遊んでいる時も一人で練習したりして頑張ろうとしている時には、しっかり寄り添っていてあげたいと思います。できた時に、プツッと糸が切れたように涙を見せると、心から「よかったね」と思いますし、そんな子どもたちの姿が、私のやりがいにもなっています。
末っ子で甘やかされて育ったので、幼稚園に入った時は毎日泣いていました。でも、先生は手遊びや紙芝居、パネルシアターなどをして楽しませてくれて、マジシャンのようでした。特にお誕生日カードがうれしくて、今まででも一番喜んだことだったかもしれません。自分のそんな「楽しかった」という気持ちを、子どもたちに感じてもらいたくて、保育士を目指すようになりました。専門学校時代は幼稚園と保育園で実習しましたが、生活の中で何かを教えてあげられる保育園により魅力を感じました。共働きの方が多い社会の中、子供の気持ちに寄り添って、私が憧れた先生のように笑顔にしてあげられる仕事をしたいと思いました。
参加型の授業が多く、積極的に取り組む習慣がつきました。グループワークの機会もたびたびあり、意見は人それぞれなんだということを、改めて学びましたし、失敗を恐れないようになりました。1年次の手遊びのテストは抜き打ちで、真顔の先生の前で3歳児向けの手遊びをしたのですが、そこで笑顔で返せるかが保育士として大事なんです。メンタルが鍛えられましたし、今、保育の現場で役に立っています。また、「成功の法則」の授業もよく思い出します。言われたことを素直に受け止めるだけでなく、客観的に見たり、相手の気持ちになって考えたりできるようになりました。手順を客観的に考えられることは、指導案を考える時も活きています。
大正保育園 勤務/保育科/2018年3月卒/学生と先生との距離が近かったと専門学校時代を振り返る三宅さん。保育士として2年目を迎えた現在も、専門学校時代の恩師に相談することがあるとか。同じ道を目指す高校生に向けて「自分の将来を想像していないと頑張る理由がわからなくなると思います。ワクワクドキドキしながらやっていくほうが夢に近づけるはずだし、卒業時に達成感が味わえると思います」とアドバイスを送ってくれた。