オープンキャンパスではここをチェック! 大学・専門学校“上級編”
この夏、オープンキャンパスに行く予定はあるかな?
1年生のうちは、大学や専門学校の雰囲気に触れるだけでもいい経験になるけれど、2年生からはしっかり観て、体験して、本当にその学校に行きたいか、また行くべきかを見極めたいところ。
そこで、2年生以上の上級者に向けたオープンキャンパスのチェックポイントを紹介しよう。
※オープンキャンパスへの参加は、最新の新型コロナウイルス感染症の感染状況を確認のうえ、保護者とよく相談して決めよう。学校ごとの実施の有無は、学校HPなどで最新の情報を確認しよう。
チェック1:模擬授業・実習体験
長い時間その学校にいるほど、いろいろなことが見えてくるはず。チラ見で満足するのではなく、なるべく長時間学校にいよう。授業や体験を通して先生と話すことができれば、この人のもとで学んでみたいと思える先生に出会えるかも。また、実際の授業を通して学びの内容を確認するのはもちろん、心にちゃんと響くかどうかを確かめてみることは、進路選びにとってとても大切だ。
なかでも特に体験が重要なのは、看護、福祉、薬学系。これらの分野は、専門性が高いぶん、入学後も何かと厳しく、適性で迷ったり、薬品などの独特の匂いに耐えられなかったりすることがある。必ず体験を。
チェック2:学食・カフェ
ついメニューばかりに気を取られがちだが、そこに集う学生がどんな雰囲気でどんな会話をしているかを気にしてみよう。真面目に勉強しているか、学生と先生方のコミュニケーションはうまくいっているか、オープンな雰囲気かなど、いろいろなことが見えてくる。夏はゼミ合宿の打ち合わせ等の声が聴けるかも。
チェック3:図書館
蔵書の多さに圧倒されるばかりではなく、学生が勉強している姿や、貸し出し冊数なども確認したい。学生が様々な打ち合わせをしているミーティングルーム・コモンズ・ラーニングスクウェアにも注目。
チェック4:掲示板
意外なチェックポイントが掲示板。事務的な連絡事項以外に、学校の雰囲気が伝わるような張り紙をしてあることがあるのだ。例えば、いじめや万引きなどについての注意事項があったら、ちょっと注意してみたほうがいいかもしれない。
チェック5:立て看板
掲示板とともに学生の手による立て看板をチェックすれば、シンポジウムやサークル、他大学との交流、行事など授業以外の学校の動きも見えてくる。
チェック6:資格・留学制度
取りたい資格があったり、他の学校との単位交換や留学を希望する場合は、パンフレットに書いてあることだけを鵜呑みにせず、職員の方にきちんと話を聞いてみよう。また、「どのようなキャリアサポート体制があるのか」など、卒業後の仕事について気になることがあれば、進路室を訪ねてみるのがおすすめ。なお、特に専門学校の場合は、在学中に資格が取れなかったり希望職種に就けなかった場合、卒業後も引き続き講座を受けたり、施設や設備、求人票を利用できたりすることもあるので、しっかり確認を。
チェック7:先輩の学生たち
最近のオープンキャンパスでは学生が案内してくれることが多いので、気になることはどんどん聞いて。例えば、ある資格が取れるとうたっている学校ならば、現実的な制約はどうなのか? 卒業生の何割ぐらいが資格を取っているのか? という生の情報を聞いておきたい。もちろん受験勉強のアドバイスもしてくれるはず。推薦の面接情報などはとっても貴重。
チェック8:施設・設備
さっと雰囲気を見るだけでなく、実習で必要な道具は1つあたり何人で使われているか、放課後の開放は、など、実際に自分が「どのくらい使えるか」という観点で見てみよう。
チェック9:講師陣
特に専門学校では著名な先生を講師としていることがあるが、年に数回の特別講師より、日々の授業を行ってくれる常勤の先生方が十分にいるかどうかを確認したい。
なるべく複数校を見て、学生のことをしっかり考えてくれている学校なのか、自分の将来の可能性を拓く“中味”を吟味しよう。特に、専門学校は職業に直結しているだけに、選び間違えると一生を左右しかねない。「合わない」ことがとても大きな問題となってしまうので、大学以上に細かいところまでチェックしよう。
※アドバイス:東京都立昭和高校 西村和美先生
●リクナビ進学「オープンキャンパスに行こう!」コーナー
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