進路のヒントは「好き」の裏側にあるっ!
普段何気なく使っているもの、目にしているものでも「誰が考えて、どこで作ってるのかな?」と興味を広げてみると、想像以上に色んな仕事を発見できるかも!
そこで今回は、スタサプ編集部が、読者に人気のABEMAさんの裏側に潜入!番組配信の裏で働く、たくさんの大人たちにインタビューしてきたよ。
目次
進路選択に迷っているキミへ
まずは、身近な「好き」に目を向けてみよう!
「好きなことや、学びたいことって、どうやって見つけたらいいの?」「将来なりたい職業って言われても特に見つからない」etc.そんな高校生も多いはず。
でも実は、進路や将来のヒントって身近なものにあることが多いって知ってた?
例えば、普段自分が目にしている好きなものや、気になっているものがどうやって作られてるかに目を向けて、「これって誰が考えて、どこで作ってるのかな?」と考えてみよう。
その裏側を調べてみたら、いろんな仕事を発見できて、進路選択のヒントが見つかるかもしれない!
今回裏側を調べに行ったのは「ABEMA」
2016年4月に本開局した、テレビ&ビデオエンターテインメントとして展開する動画配信事業がABEMA(アベマ)。
高校生たちに大人気の恋愛リアリティショーから、オリジナルのドラマやアニメ、ニュース、スポーツなど、多彩な番組を幅広く配信中。
REAL CAREER1:ABEMAアナウンサー
■どんなお仕事?
「番組の進行やリポートをはじめ、関連イベントの司会や取材など多様な仕事内容です。
番組もバラエティー・ニュース・スポーツ・音楽などジャンルを問わず担当するので、日々の勉強が必須!」
■楽しいところはここ!
「知らなかったことを知ることができること!
特に野球や格闘技は、この仕事に就くまでは自ら観るということが少なかったのですが、取材やリポートを重ねるうちに、プライベートで現地に観に行くほど大好きになりました。」
■このお仕事に就くまでのHISTORY
小学生からアナウンサーを目指し、高校・大学進学の道へ。
アナウンススクールに通い、ミスコンにも出場するも、受けていたキー局の試験には不採用。
一度は諦め、現会社で営業を2年間担当。その後、ABEMAアナウンサーの全国公募を聞き、社員ながら迷わずエントリーシートを提出して現職へ。
■アナウンサーを目指すきっかけは?
「小学生のころは、毎朝『めざましテレビ』を見てから家を出発するのが日課。
「このお姉さんたちをアナウンサーっていうんだ!」と興味を持つようになって「この職業いいな!」と思ったのがきっかけ。
ずっと思い続け、気づいたら、ただの憧れが目指す目標に変わっていました。」
「学生生活を思い切り謳歌して、その中で少しでも気になったことがあれば実際に行動に移してみる!
将来に繋がるような興味の湧く職業が見つけやすくなると思います。」
REAL CAREER2:広告企画営業
■どんなお仕事?
「広告会社と協力しながらクライアントにCM の企画提案をします。
広告主に最大の価値を提供するため、ABEMAの強みを生かした内容や仕掛け、クオリティーの高いオリジナルCMを企画するなど仕事の幅は広いですね。」
■楽しいところはここ!
「広告=見たくないものという概念を壊したいですね。
番組の続きのように自然に見られるCMを日々考えることが楽しいです。」
■このお仕事に就くまでのHISTORY
人の体や生物学的な分野に興味があったので、農学部の森林科学科に入学。
自分が患者だったので花粉症の研究をしていました。
就職の際は「行くならベンチャー企業で勝負したい」と思い現在の会社に入社。ABEMA担当に。
■どうやって好きな仕事をみつけたの?
「自分が一番楽しい瞬間って何だろう?って考えた時『ゼロから何かを作って、人を喜ばせたり、感謝されること』だって気付いたんです。
この“楽しい”を軸に探していくと、好きな仕事を見つけやすいと思います。」
「アウェイな場所に行くこと!
自分が居心地のいい場所や友達とだけいるのではなく、慣れない所に身を置いてみるといいですよ。」
REAL CAREER3:広報/PR
■どんなお仕事?
「取材対応など外部メディアとのやり取りや、番組に関するプレスリリースの作成・配信。
イベントの企画など、サービスが世間でより話題になるにはどうすればいいか?を常に考え、実行しているお仕事です。」
■楽しいところはここ!
「広報の仕事に正解はないので、自ら「どうすれば多くの方に知ってもらえるか?」を考えて動けるところがやりがいです。」
■このお仕事に就くまでのHISTORY
学生の頃から夢だった報道記者を目指して就活をし、FBS福岡放送のアナウンサーに。
朝の番組でサブMCを務めるなど3年間活躍後、惜しまれながら退職。
未知の業界で最大限挑戦でき負荷が大きい所!と考えて転職活動をし、現在に至る。
■どうして広報を選んだの?
「転職を考えた際、いろいろな人に相談して「広報が向いているんじゃない?」というアドバイスをいただき、今の職をみつけました。
一人で考えるよりも周りの人に意見を聞いてみると意外な発見がありますよ。」
「私は回り道を選んだことで経験が増え、好きな仕事に辿りつくことができたので、しっかりと迷い、自分の心に従って進路を考えてください。」
REAL CAREER4:アニメコンテンツ編成
■どんなお仕事?
「アニメチャンネルのコンテンツ責任者として、みんなが見たいと思うアニメ作品の仕入れとプロモーションを考えるお仕事です。
既存アニメの買い付けだけでなく、オリジナルコンテンツを制作・配信するなど新しいチャレンジもしています。」
■楽しいところはここ!
「世の中の反響がある仕事ってことですね。
自分が関わって仕入れをしたアニメで高い視聴数が出ると、やっぱりうれしいです!」
■このお仕事に就くまでのHISTORY
「高校生の頃から何となくTVや広告に興味を持ち、大学は企業と協働ができ、おもしそうなゼミがある学部を志望。
就職活動では教職かエンタメかで迷いながらも「この10年、自分はどう生きたいか?」を真剣に考え、IT業界に就職。」
■なぜアニメの仕事に就いたの?
「社内の部署異動でアニメ担当になりました。
エンタメは好きでしたが、実はアニメはほとんど見たことがなかったんです。
でも実際にやってみると奥が深いし、おもしろい! 知らないジャンルにも触れてみるって大事だと思います。」
「しっかり遊ぶこと!部活や勉強とメリハリをつけるのがいいと思います。
高校時代にしか感じられないことって必ずあるので今の時間を大切に!」
REAL CAREER5:チャンネルプロデューサー
■どんなお仕事?
「約20あるチャンネルの中の、ニュースチャンネルをプロデュースしています。
よりたくさんの人に見てもらうために、どんな番組を放送していくかの編成や宣伝方法など、戦略立案から実行まで幅広く行う仕事です。」
■楽しいところはここ!
「世の中に情報を届け、その反響が返ってくることがおもしろさ。
チャンネル統括ですが、1つの会社を経営する感じに近いのもやりがいです。」
■このお仕事に就くまでのHISTORY
「高校生の時は理系で航空系が好きだったので、パイロットに興味がありました。
その後大学、大学院と進み、研究者になるか迷いましたが、若いうちに大きいメディアをやりたい気持ちが強くなり、新卒で今の会社に入社。」
■この仕事の大変なところは?
「若者はニュースを見ないと言われる昨今ですが、今あるべきニュースメディアとは?を日々考えています。
スマホ×報道という領域はまだ成功例がないので、その市場を開拓していくのはおもしろくもあり、大変な部分ですね。」
「高校生の今は、夢を膨らませる時期。まずは自分をもっと知った方がいいですね。
夢を語るのも大事なこと!無理と言われることこそチャレンジしてみて。」
ABEMAだけでも、裏にはこんなにたくさんの仕事がある!
だからこそ自分の「好き」の裏側を探してみると、自分の世界もぐんと広がるはず。ぜひ進路をみつけるヒントにして。
また、「この商品、このサービスの舞台裏を取材してほしい!」というリクエストがある人は、この下にある「この記事に満足しましたか?」に回答して、後に出てくる記入欄に具体的な商品・サービス名を書いてね。
みんなからのリクエスト、楽しみに待ってるよ!
***************************
Text・Edit / Noriko Taki
Design / Rondine
Photographer / Naoyuki Hayashi
***************************
※掲載されている情報は2020年12月時点のものです。
★ほかの記事もCHECK!
YOASOBIスペシャルインタビュー 『一歩踏み出すための“初期衝動”と“1秒の勇気”』
「飽きちゃってもいい。好奇心を大事に行動しよう」今田美桜さんから高校生へのメッセージ