共通テストに失敗したらどうする?5つの選択肢【先輩たちの体験談つき】
共通テストで思ったほど得点できなかった、失敗してしまった…!想定外の状況に、頭が真っ白になってしまった人もいるかもしれない。
逆転合格を狙うのか、志望校を変えるのかなど、出願までの短期間で決断が求められる。
そこで今回は、「失敗した受験生」を数多く見てきた堀浩司先生に、どんな選択肢があるのか、判断の基準を含めて教えてもらった。
先輩たちの体験談も参考にしながら、納得のいく道を選択してほしい。
堀 浩司先生
滋賀県の公立高校(守山高校、草津東高校など)で教員歴37年。
「行き先指導ではなく生き方指導」「家から近い大学ではなく夢から近い大学」などを大切にした、3年間の体系的な進路指導を推進。
現在は、龍谷大学高大連携推進室フェロー、旺文社『蛍雪時代』アドバイザー、さんぽう講師としても活躍中。
目次
「共通テストで失敗=終わり」と思ってはいけない
※共通テストで失敗したのは自分だけなのか、冷静に考えてみることが大切
共通テストで想定より得点が低いと、「失敗してしまった!」と思いがちだが、「安易な思い込みは禁物」と堀先生。特に、平均点が例年より大幅に低い科目がある年は、総合得点の平均点も低くなる。
自分だけができなかったのか、他の受験生たちもできなかったのか、冷静に判断することが大切だ。
「大手予備校などが実施する自己採点集計結果がD判定やE判定の場合は、いわゆる“失敗”に相当する」と堀先生。
一方で、「E判定でも上位3分の1に入っているなら逆転も可能」と言う。
注目すべきは、過去3年の合格・不合格者データだ。進路指導室にデータをまとめた冊子があるはず。
「5点刻みの得点帯ごとに、何名が合格・不合格だったか」の数字が明記されているので、自分と同じくらいの得点の人はどうだったかを見てみよう。
大学・学部により状況は異なるが、A判定でも不合格だった人もいれば、E判定でも合格している人がいるケースがほとんどだ。
とはいえ、合格の確率的には判定が良いほうが高いのは事実。
「まだ可能性はある」と受け止めて逆転をねらってチャレンジするのもありだし、「絶対に現役合格する」と決めている人は志望校を変更するのもありだ。
本記事で提示する「5つの選択肢」を参考に、どの道を行くか決断しよう。
大学入学共通テストとは、大学入学を目指す高校生などを対象に、主に高校までの基礎的な学習の到達度を判定するため、毎年1月中旬に行われる日本最大規模の大学入学試験のこと
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先輩に聞いた!共通テストに失敗したとき、どう思った?
「過去問では6割は確実に超えていたのに、数学は4割、国語は5割強、理科基礎は5割と過去最低点だった。絶望感のあまり泣いてしまった。」(19歳・愛知県・女性)
「一番得意だった国語で6.5割、他の文系科目でも6割程度と思うような結果ではなかった。やらかしてしまったと思う一方で、今まで勉強をやったつもりでできていなかったのではないかと冷静に考える自分もいた。」(20歳・岡山県・女性)
「数学の対策に力を入れていたが、Ⅰ・Aが5割、Ⅱ・Bが6割程度しか取れなかった。自信のあった国語も130点程度しか取れず、かなり落ち込んだ。」(19歳・北海道・男性)
「同級生たちが過去最高点を取るなど良い結果を残すなか、私は合計点が過去最低で、模試でA判定を取り続けていた大学も厳しいような点数だった。先生たちには「第一志望校に受かるだろう」と期待されていたので、しばらくの間、合わせる顔がなかった。友達の前では笑ってごまかしていたけど、本当は悔しくてしかたがなかった。」(18歳・岐阜県・女性)
「英語でこけてしまった。受験前の期間にもう少し頑張ればよかった、お風呂に浸かる時間を惜しめばよかった…と、あれこれ思い返して後悔した。」(24歳・福岡県・女性)
「国語と数学で過去最低点を取ってしまった。希望していた国公立大学は難しいと先生から言われ、ものすごく落ち込んだ。」(22歳・東京都・男性)
「数学が得意で、模試や過去問では6、7割取れていたが、本番では苦手な分野ばかりが出題されて結果は4割。誰に何を言われても立ち直れなかったが、時間が解決してくれた。」(22歳・山梨県・女性)
「英語リスニングで非常に低い点数を出してしまった。青春を犠牲にした今までの努力が水の泡になったような感覚がした。」(18歳・茨城県・男性)
※「大学受験に関するアンケート」(2022年11月28日~2022年12月02日に、専門学校生、短大生、大学生、大学院生200名を対象に、株式会社マクロミルが実施)より。受験当時、センター試験だったケースを含む。以下同。
勝負はこれから。悔しさの涙を出し切ったら、前を向いて再出発!
「共通テストで失敗したかどうかは、主観ではなくデータを見て客観的に判断しましょう。
失敗してしまった場合も、あくまでも共通テストに失敗したのであって、受験自体に失敗したわけではありません。
戦略次第で合格をつかみ取ることは十分に可能ですから、悲観しすぎないようにしましょう。
とはいえ、失敗してしまったら落ち込みますよね。
このとき、感情を無理に押し殺すのはNGです。
悔しさの涙はこれまでの努力の証し。頑張ってきたからこそ、悔し涙があふれるわけですよね。
我慢せず、思う存分泣きましょう。
涙を出し切ったら、またここから頑張ろうと、前を向けるはずです。」(堀先生)以下同
共通テストに失敗した人のための選択肢は5つ
※共通テストに失敗してしまった場合、考えるべき選択肢がある
共通テストに失敗しても、受験は終わりではない。失敗した場合には、主に次の5つの選択肢がある。
②志望校を変えて他の国公立大学を受験する
③志望校を変えて私立大学の受験に専念する
④浪人を視野に入れ、来年の受験に切り替える
⑤専門学校、短大などに切り替え、大学編入を目指す
学校の先生や保護者ともよく相談のうえ、最終判断をしてほしい。
①そのまま第一志望(国公立大学)に挑戦する
たとえ合格率が低くても、あきらめずに第志望で逆転合格をねらうという道。浪人してでも絶対に行きたい大学・学部がある人や、不合格になった場合、併願の私立大学に進学してもいいと考えている人に向いている。
どの受験生より頑張るつもりで、最後までやり切ろう!
「2次試験で挽回するためには、他の受験生より高得点を取得する必要があります。
そのためには、志望校の過去問の出題傾向に合わせて入念な対策を練り、戦略的に学習を進めることが不可欠です。
言ってみれば、過去問に合わせて自分の学力をカスタマイズするイメージです。
確実にできる分野を増やし、学力の穴を埋めていきましょう。
後期日程まで粘るつもりで腹を決め、自分自身を鼓舞しながら最後までやり切ることが大切です。
とはいえ、一人で勉強していると、弱気になったり落ち込んだりしてしまうもの。
できるだけ自習室などで勉強するようにし、頑張っている仲間に刺激をもらい、モチベーションを高く保つことに努めましょう。」
あきらめずに挑戦して合格した先輩の声
「過去最低点で落ち込んでいたが、先生に『今回は平均点が下がるから、このまま第一志望校を受けて個別試験で勝負だ』と後押しされ、第一志望校受験に踏み切った。個別試験の結果が合否を左右すると肝に銘じ、過去問演習に一生懸命に取り組んだ結果、現役で合格できた。」(18歳・熊本県・女性)
「当初の目標は85%だったが、78%程度しか取れなかった。採点直後は落ち込むこともあったが、2次試験との得点比重を考えるとまだあきらめる段階ではないと思い、机に向かった。過去数年間の合格最低点から、自分がどれくらい点を稼げば合格圏内に入れるのかを検討し、各科目の目標得点を設定。失敗が少ない理科と英語に比重をかけて勉強をした。試験では目論み通りの点数を獲得することができ、合格できた。」(24歳・奈良県・男性)
「目標には足りなかったが、友達と『難しかったし、初めての共通テストでみんなこんな感じだよね』と励まし合った。偏差値的にはそこまで問題がなかったので、第一志望はそのまま出願した。ただ、後期日程は同じ大学だと厳しいと言われたので、別の国立大学(そこも先生にはやや苦い顔をされた)に出願。前期も後期も小論文の過去問をひたすらやった。」(20歳・広島県・女性)
「2次試験もどうせ無理だと思ったり、第1志望(国立大学)をあきらめて私立大学でいいやと思ったりもしたが、親に『そもそも2次試験を受けてみないと、ダメかどうかもわからないでしょ』と言われ、受けることにした。2次試験は英語だけだったので、毎日英語のテキストや過去問を解いた。半ば諦めている気持ちがあったので、当日はプレッシャーもなく緊張せずに受けることができ、結果的に現役合格できた。」(18歳・千葉県・女性)
「塾のチーフや親、学校の先生からの助言もあり、最後は自分の意思で第一志望にそのまま挑戦することを決めた。共通テストの失敗をカバーしようと、2次試験対策により一層のやる気がでた。購入した赤本だけでは足りず、学校に置いてある古い赤本を解くなどして対策を行った。」(18歳・京都府・女性)
「とにかく2次試験の対策に全力を注ぎ、国語の記述式問題の対策にかなり時間を割いた。英語も単語や熟語など基礎から見直し、見事合格することができた。」(19歳・北海道・男性)
②志望校を変えて他の国公立大学を受験する
※うまく合格可能性の高い学校を選ぶことができれば国公立大学へ進学できる場合もある
第一志望校への進学はあきらめ、合格可能性の高い大学に志望校を変更するという道。多少ランクを下げてでも確実に国公立大学に進学したい人に向いている。
想定内(第2、第3志望)の大学に変更する場合(A)と、想定外の大学に変更する場合(B)で対応が少し異なる。
大学の「いいところ探し」で、気持ちを前向きに!
「まずは、『妥協した』『弱気になった』というネガティブな感情は封印すること。
受験する大学の『いいところ探し』をして、気持ちを前に向けましょう。
『出願した限りは、なんとしても合格するぞ!』というガツガツした姿勢が、良い結果につながります。
私は常々、共通テスト前に『想定どおりの点数/想定より低い点数(やや失敗)/想定より大幅に低い点数(大失敗)』の3パターンの出願先を決めておくよう指導しています。
とはいえ、この記事を読んでいるあなたは、決めていなかった可能性もありますね。
上記の(A)の場合は、おそらく過去問などにも目を通したことがあるでしょうから、あとは出題傾向に応じた対策をひたすらするのみです。
一方、上記の(B)の場合は、過去問すら見たことがないかもしれません。
まずは過去問を徹底分析し、出題傾向をつかみ、そこを志望する受験生に情報量の面で追いつきましょう。
共通テスト(当時はセンター試験)で大失敗したある教え子は、前期は不合格覚悟で神戸大学に、後期は滋賀大学に出願しました。
悔しさから数日間は泣き暮れていた彼女ですが、後期日程まで粘って滋賀大学に合格。
当初は神戸大学への未練もあったようですが、入学した滋賀大学では大変充実した学生生活を送り、卒業式では総代(※)を務めました。
『住めば都』の言葉どおり、卒業生からは、『入学してみたらいい大学だった』『思っていた以上に満足できた』という声がよく寄せられます。」
※卒業生を代表する者。成績優秀者が選ばれることが多い。
志望校を変更して国公立大学に合格した先輩の声
「目標としていた全体7割に届かず、志望校を変えざるを得なくなり、自分の適性に合った大学を探した。理系科目が重視される方式で出願したところ、合格することができた。」(22歳・愛知県・男性)
「国公立大学に行けなくなると思ったが、担任の先生との面談でB判定の国立大学があると知り、なんとか2次試験も頑張ろうと思えるようになった。私が志望する看護の領域は、2次試験が面接のところが多かったので、自分が得意な英語が2次試験科目にある大学を探した。対策としては、さまざまな国公立大学の理系英語の過去問を解きまくった。」(22歳・鳥取県・女性)
「センター試験の点数では第1志望校の後期日程でも合格が厳しいことを悟り、志望校変更を決めた。まったく視野に入れていなかった大学の後期の受験科目を調べ、自分の得意科目で受験できるところに出願した。」(22歳・長野県・女性)
「変更後の志望校は、第1志望校より問題の難易度的には落ちるので、対策はしやすかった。どちらかと言うと、本番までのメンタルを維持するほうが難しかった。」(21歳・滋賀県・男性)
「第1志望の大学は共通テストの比率が高かったため、逆転合格は難しいと考えた。浪人も考えたが金銭的な問題もありあきらめ、他の国公立大学を目指した。国語が苦手だったため、2次試験に国語がない大学を選び、数学と小論文の個別試験を受けて合格した。」(19歳・群馬県・女性)
③志望校を変えて私立大学の受験に専念する
共通テストの得点が無関係な私立大学の一般選抜に変更するという道。私立大学への進学も視野に入れてきた受験生、家庭の状況的に私立大学への進学が可能な受験生には向いている。
共通テストの結果を引きずらず、新たな気持ちで臨めるというメリットがある反面、私立大学特有の問題への対応が必要になる。
二次試験対策で身につけた「骨太の実力」を活かして合格を手に入れろ!
「不合格覚悟で第1志望の国公立大学を受験しつつ私立大学を併願するパターンと、第1志望をすっぱりとあきらめて私立大学に切り替えるパターンがあります。
前者の場合は、個別試験対策と私立大対策のバランス取りが難しいところですが、確実に私立大学の合格を決める必要があるため、後者と対策に大きな違いはありません。
私立大学の入試は3教科で受験できる場合が多く、国公立大学を目指して勉強してきた受験生にとっては、科目数の部分では負担減になります。
記述式問題に取り組んできた科目は、本質を押さえた「骨太の実力」がついているはず。
私立大学の入試問題はバリエーションに富んでいますが、過度に恐れることはありません。
文系なら英語と国語、理系なら英語と数学については、過去問にしっかりと取り組んで慣れておくことで対応できるでしょう。
一方、社会や理科では細かい知識が問われたり、出題範囲やテーマに特徴があったりするケースが多いので、残りの時間を使って対策を重ねておく必要があります。」
志望校を変更して私立大学に合格した先輩の声
「とにかくどこかの大学に入らなければいけないという思いから、いろいろな大学の過去問を必死に解いた。私が受けた私立大学では、みんなが解けるような問題が多く出題されていたので、いかに点数を落とさないか、を意識して勉強した。」(21歳・埼玉県・女性)
「第1志望校の合格圏に達していなかったため、私立の中で第1志望だった大学を目指すことにした。得意な文系科目を集中的に勉強し、合格することができた。」(20歳・神奈川県・女性)
「数学と理科は得点できたが他の科目であまり取れず、志望校のボーダーに届かなかった。しかし、気持ちをすぐに切り替え、センター試験の結果で受験できる私立大学を探した。点数が良かった理系科目で勝負できるところに出願し、合格できた。」(22歳・新潟県・女性)
「第1志望大学のボーダーに届かなかったため、教員免許を取ることができる地元の私立大学に志望を変更した。」(21歳・長崎県・女性)
④浪人を視野に入れ、来年の受験に切り替える
※浪人するかどうかを決めるのは、全力で走り切ってからでも遅くはない
今年の大学合格はあきらめ、来年の受験に向けて切り替えるという道もある。一方、堀先生は、「進学しないとしても、努力の証しとして大学の合格通知を手に入れておこう」とアドバイスする。
浪人するかどうかを決めるのは、今年のレースを走り切ってから!
「ここまで努力してきた自分自身に報いるためにも、第2志望の国公立大学や私立大学の合格通知を手に入れることをおすすめします。
『合格しても進学するつもりはないので、今年は受けません』と言う受験生もいますが、進学するかどうかは受かってから決めればいいのです。
なかには、いわゆる『仮面浪人』として、大学に在籍しながら受験勉強を続ける人もいます。
合格通知は自分の努力の証しであり、浪人するにせよ、その後の精神的支えになります。
また、早々に浪人を決めたからといって、すぐに気持ちを切り替えて来年に向けて勉強ができる人は多くはありません。
浪人するかどうかを決めるのは、今年のレースを全力で走り切ってからでも遅くはないのです。」
浪人を経て第1志望大学に合格した先輩の声
「第1志望の大学にあと一歩届かずという結果だったので、浪人が決まってからは、今まで手薄だった分野を重点的に勉強し、新たに増える入試項目を追加で対策した。翌年、同じ大学を受験し、無事に合格できた。」(21歳・新潟県・女性)
「センター試験の結果に不本意なまま国公立大学に志願したが、合格できず浪人。次年度では全体で8割程度を奪取し、現在通う大学に合格できた。」(24歳・大阪府・男性)
「担任の助言により、合格圏内の大学に出願した。より合格可能性の高い学部を選択し、合格することができたが、結果に満足できず浪人を選んだ。」(22歳・茨城県・女性)
「結果的に浪人したが、とりあえず現役のときは第1志望校を受けてみようと思った。」(25歳・広島県・女性)
「すでに浪人することを決めていたので、気持ちを切り替え、翌年の合格を目標に勉強を続けた。」(21歳・大阪府・女性)
「妥協して大学に入りたくなかったので、現役時には、浪人覚悟で自分の行きたい大学にチャレンジした。」(22歳・東京都・女性)
⑤専門学校、短大などに切り替え、大学編入を目指す
進学先を専門学校や短大に切り替え、2年後の大学編入を目指すという選択肢もある。浪人して予備校などに通うよりも経済的負担は少ないが、短大は一般選抜の枠が少ないので注意が必要だ。
大学編入を目指す場合は、進学実績などを事前にチェック!
「専門学校のなかには、大学編入コースを設けているところもあります。
大学編入を念頭に置いている場合は、コースの有無だけでなく、どのくらいの進学実績があるのか、支援は充実しているのかなど、事前によく調べておきましょう。
また、通信制の大学を選ぶという選択肢もありますが、『共通テストに失敗したから通信制の大学にした』というケースはあまり聞きません。」
専門学校や短大から大学に編入した先輩の声
「滑り止めで受けていた専門学校に入学することに決めた。その学校でしっかり勉強して、クラスでトップを取ろうと考えた。」(21歳・徳島県・女性)
「滑り止めとして受けた短大に合格していたため、大学への編入も視野に入れて進学を決めた。」(23歳・長野県・女性)
「第1志望の大学は不合格の可能性が高く、受験料がムダになりそうだったので、合格可能性の高い短大を受験した。」(20歳・宮城県・女性)
「看護系の学部を志望していたため、併願で受けていた看護学校への入学を決めた。」(20歳・北海道・女性)
最後までやりきること、その経験にはすばらしい価値がある
※もしも望んだ結果ではなかったとしてもやりきることが大切
「『共通テストに失敗してしまった! どうしよう!?』というのは、受験生にとっては人生最大級のピンチです。
そのまま第1志望校を受けて不合格になったとしても、第2、第3志望校や私立大学に切り替えたとしても、このピンチを乗り越えようと必死に努力したことは、素晴らしく価値のある経験です。
アフリカの奥地のある部族がお祈りをすると、100%雨が降るそうです。
なぜなら、 雨が降るまでお祈りを続けるから。1週間でも2週間でも1か月でも、祈り続ける。そのうち雨が振る。
大事なのは、最後まであきらめないことです。
いろんなことがあるなかでこれまで頑張ってきたのだから、とにかく最後までやり切ってほしいと思います。
たとえ望んだ結果ではなくても、やり切った姿は、本当にかっこいいもの。
皆さんのかっこいい姿を、ぜひ見せてください。」
文/笹原風花 取材協力・監修/堀浩司 構成/寺崎彩乃(本誌)黒川安弥(2024年6月一部追記)
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