失敗しない「キャラ変え」の方法!目指せ大学デビュー!
大学や専門学校の進学を機に、「自分のキャラを変えたい!」と密かにたくらんでいる人、いるのでは?
今までは地味でまじめだったけれど、可愛らしいモテキャラになりたい!とか、せっかく大学生になったんだからチャラ男っぽく見せたいなどなど。
でも、無理なキャラ変えが失敗に終わったセンパイたちは、実は多いのです。失敗しないキャラ変えの方法を、心理学博士の伊東明さんに聞いてみました!
■急激すぎるキャラ変えは、周りに違和感。10%変えるぐらいがちょうどいい
キャラ変えに失敗してしまうのは、それまでの自分のキャラから180度、急激に変えようとするから。
例えば、今までおとなしかった人が、進学を機に急に「明るく社交的なキャラ」を演じても、本来はそんなキャラではないから、笑顔が一瞬遅れて出る…など表情、声、しぐさなど、どこかに必ずムリが生じます。
そういう違和感を、人は本能レベルで感じ取るもの。一生懸命社交的キャラを演じても、「なんか不自然」「頑張っちゃってる」という印象をもたれてしまうのです。
キャラ変えを成功させたいなら、今の自分のキャラからなりたいキャラへ「10%ぐらい変えてみる」のがコツ。振れ幅が大きいと違和感も大きくなりますが、10%ぐらいならば無理がないし、キャラ変え失敗者が抱きがちな「キャラじゃないのに無理して…私ってバカじゃないの」という心の負担も感じずに済みます。
■自分のキャラを客観的に考えてみよう
キャラ変えの前にまずすべきなのは、「自分のキャラを客観的に見て、つかむ」こと。でないと、「10%」の加減がつかめないからです。親しい友達に、「私ってどんなキャラだと思う?」「初対面の時にどんな印象をもった?」などとリサーチするといいでしょう。
ぶっちゃけられる相手ならば「進学を機にチャラ男にキャラ変えしたいんだけど、どう思う?」と聞いてしまってもいいかも。「無理でしょ~!」「チャラ男よりまじめキャラのほうが合っているんじゃない?」などと客観的なアドバイスがもらえるでしょう。
周りに相談できない場合は、鏡に向かってひとり自問自答してみるのも一つの方法。鏡に映った自分に相対することで、客観的に自分を見つめ直すことができるでしょう。
■「なりたい自分」に近づくアクションを、まずは1つか2つ起こしてみる
自分のキャラをつかめたら、「10%のアクション」をしていきましょう。例えば、今までおとなしく人見知りだった人が社交的になりたいならば、「朝、学校に行ったら自分からおはようとあいさつする」と決め、それだけはやり切る、など。今の身の丈から離れすぎない範囲で、何か一つ二つ、自分を変えるトライをしてみるのです。
ファッションも同じです。地味な服装ばかりしていた人が、大学デビュー!とばかりに気合を入れてファッション誌のモデルと全身同じものを着たところで、どうしても「服に着られている」感が出てしまいますが、コーディネートのうちの1アイテムのみを取り入れれば無理がありません。
このような「10%のアクション」が板についてきたと感じたら、さらにそこから10%変えていけばいいのです。「少しずつ変化することを楽しむ」ぐらいの気持ちで臨めば、周りにも自分にも違和感を与えることなく、無理のないキャラ変えができますよ。
伊東 明さん
心理学博士。ビジネス心理学および男性・女性心理学を専門とし、企業研修やコンサルティング、メディア出演や雑誌連載などで幅広く活躍中。『なぜか人気者になっちゃう!心理術』(PHP研究所)、『「悩むこと」が「楽しいこと」になる本』(講談社)など、70冊以上の著作がある。