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アフロ記者が記者として書いてきたこと。退職したからこそ書けたこと。
稲垣えみ子/著

「自由に書く」が一番むずかしい

新聞の社説からコラム執筆へ。「書きたいことが書ける」と喜んだのも束の間、何を書いたらいいのか悩み、批判に落ち込んだ。もがきながらつかんだのは「弱い自分を認めて、必死に生きる人たちに向けて書けばいい」ということ。アフロ記者として朝日新聞紙上で大反響のコラムが書籍化。言葉を綴りたいすべての人へ!

「自ら情報を取りにいく」の他の本

取材せずして死ねるか!?
僕たちはなぜ取材するのか 極私的取材の世界
ネットじゃなく、人に会え!
ネット時代の「取材学」 真実を見抜き、他人とつながるコミュニケーション力の育て方

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129メディアを疑う

この本をパラパラめくるとわかってくる

メディアはコンテンツ(内容)が命。皆がそう信じていた時、メディア論の巨匠マクルーハンが突きつけた。「人々に影響を及ぼすのは、メッセージよりメディアの形式そのものだ」。新聞、ブログ、Twitter…。メディアの形式が違えば意味は大きく変わる。内容よりもそのあり方が大事だとマクルーハンは言う。斬新なヴィジュアルとテキストの組み合わせで織りなす本書をめくると、その意味がわかってくるかも。

130いまこそ新聞の読み方

新聞を読めば、頭がよくなるらしい

学校で得る知識の多にくは賞味期間がある。常に鮮度を保つために、外山滋比古が勧めるのが新聞の活用だ。授業料ゼロ、毎日届く、最新情報満載、新聞はまるで身近な総合大学だ! 見出し、社説、経済記事の読みこなしから、広告、天気予報さえも学びの素材にする。新聞は、知の世界の入り口だ。

131フェイクも楽しむ

日常のちょっとした気づきが新聞に

「ピタゴラスイッチ」の佐藤雅彦が、毎日新聞の片隅で始めた小さな「毎月新聞」。「私って○○じゃないですか〜?」に禁止令を出したり、「これ最後のひとつですよ」と言われると買っちゃう法則を考えたり、世の中のあちこちをつついて真面目に考察する。ミニミニ3コママンガもかわいくて面白い。

133テレビとスタアの時代

昭和の銀幕スタアは恋に溺れる

「あの頃は本物のスタアがいた時代よ」。50年以上のキャリアを持ち、今なお現役の芸能記者・市松たま緒が語る知られざるスタアの悲恋物語。光り輝いていた映画俳優たち、思いがけない素顔、彼らをとりまく周囲の思惑…。昭和の芸能界の光と影を背景に、新米女性記者の成長を描いた桜沢エリカの長編コミック。いまよりドロドロしていた昭和の芸能界は異世界のようだ。

134本で伝えたい

たくさんのプロの仕事でできている

著者と編集者だけでは「本」はつくれない。校閲する、書体を作る、装幀を考える、印刷して製本する。そもそも紙がなければ始まらないし、翻訳書ならエージェントだって必要だ。本はたくさんのプロの仕事でできている。本書は、そんなプロの現場をノンフィクション作家が教えてくれる。そう思って改めてページをめくる。紙をなでる。一字一字眺めてみてほしい。