PART I自然と人間のサイエンス04センス・オブ・ワンダー!!

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いったいこの地球上には、どれだけの動植物がいるのだろう。

地球ができてから46億年くらい経つというけれど、そのあいだ、どれだけの動物や植物が生まれたり消えたりしていっただろう。

ちょっと想像しただけでも気が遠くなりそう。

海の底から山の上までどんな場所にも、目に見えないような微生物から、シロナガスクジラのような大きな生き物まで、小さなコケ類から数百年を生きる巨木まで、地球は生命で満ちている。

古来、博物学者や動物学者、植物学者たちは、世界を探検して、ときには命がけで、まだ見ぬ種を探し求めた。

採集し、名前をつけ、分類し、どんな特徴があるかを記録する。各種の図鑑はそうした努力の結晶だ。

それにしても、なにがかれらをそこまで駆り立てたのだろう。

じつはそんな気持ちに名前がついている。

「センス・オブ・ワンダー」という。驚きへの感覚。いろいろなことを当たり前だと思わず、「そうなんだ!」と驚き楽しむ気持ちのこと。

そんな人の探究心は、いまや生命の秘密にも迫りつつある。

驚くべきことに、多種多様な生物には、遺伝という共通の仕組みがあることが、生物学の発展とともに分かってきた。

ゲノムや遺伝子は、いってみれば生命の設計図のようなもので、その精妙な仕組みも解明されつつある。

それだけではない。現在ではゲノムを人間が編集することさえできるようになっている。

では、生命を操作することは、どこまで許されるのだろう。私たちは未知の領域に足を踏み入れつつある。

21人類の繁栄と絶滅

20万年間、何を望んで歩んできたのか

人類は知性を磨き、農耕を始め、偉大な文明を築き上げた…のではないっ! 世界に広がりたいコムギにヒトが奴隷にされたのが農耕革命の真実だ。理系と文系をまたぐスコープで常識を覆す知見を繰り出しまくる若きイスラエル人歴史家。眠っていた世界史への興味に火がつくはず。

22生命の始まりを探して

そもそも「生きている」ことに驚きだ

私たちの身体は原子レベルで見ると、半年もたてばずいぶん入れ替わっているらしい。変わり続けることが生命を維持する秘密の方法なのだ。それを「動的平衡」と呼び、語ってきた福岡さんが、当代きってのやわらかな知性の持ち主4人と、命をめぐる対話をする。変わり続けていることが、変わらない真実だ。

23動物はこんなふうに生きている

子どものころの<なぜ>こそ、貯金しよう

小さい時から虫が好き。「なぜアゲハチョウは高いところを飛ぶの?」学校をずる休みしてずっと観察していた。笑われても、批判されても<なぜ>をあたためつづけ、日本の動物行動学を切り開いた日高先生が若者に贈る自然の見方の極意。生物の不思議には、世界を見るヒントが隠れている。<なぜ>は大事にとっておいたほうがいい。

24植物はあなどれない

大好きな植物と心中する男

あらゆる植物を観察、分類、記録し、日本植物学の父と言われる牧野富太郎。実は小学校を二年で自主退学、独学を貫いたアウトサイダーだった。バナナには皮。ではレンコンには?知ってるのは俺だけという自負と、尽きぬ植物の魅力。江戸から昭和にかけ、94年間、好きを極めた。こんな人生、目指してみては?

25地球は虫の王国

ファーブルを知らないなんて損してる!

ファーブル昆虫記が100年の時を経て、虫たちの一瞬の輝きを捉える美しい写真と装丁でよみがえった。愛を持って対象を観察し、本質をあきらかにしていこうという姿勢は人生を切り開いていく上でも支えになる。好奇心を忘れてしまう前にページを開いて、寡黙で小さなものたちの声に耳を傾けてほしい。ファーブルを知らないのは、人生の半分を損している。

26小さな巨人・微生物

生物の先生も知らない、小さな巨人の世界

ほんの一滴の池の水にいくつものプランクトン。菌類は無数。微生物が「命あるもの」の大半を占めることが、顕微鏡の進化で見えてきた。教科書が多細胞生物ばかりなのはマズイ。「ハリーポッターしか読まずに英文学を語るのと同じだ」と菌類の大家は断言する。想像力の翼を広げる美しい図版多数。

27遺伝子の川をわたる

DNAは時間の中を流れつづける

両親から半分ずつ受け継ぐDNA。両親もそのまた両親から。さかのぼれば膨大な人数の情報が身体に流れ込んでいるのだと、ドーキンスは語り始める。遺伝子は自分を複製しながら、乗り物を次々乗り換えていく。人は遺伝子の乗り物なのか? 世界に衝撃を与えた<利己的な遺伝子>論。

28ゲノムは編集される

生物学の最先端はゲノム編集

ブタの膵臓を無害化して人に移植し、糖尿病を治す。ゲノム編集の新技術クリスパーの賜物だ。背景には巨大IT企業のクラウドサービス戦略があった。腐りにくいトマト、肉量を増やした牛、アレルギーを起こさない卵も市場に出回る寸前だ。熾烈な特許争いの舞台裏まで、最旬のレポート。生物学の最先端はゲノム編集だ!

29「いのち」をつくってもいいですか?

科学と文化の結び目に「いのち」がある

中村桂子さんはDNAをただ解読するのではなく、「生き物の歴史物語=生命誌」として読むことをひらめく。「私たちはどこから来て、どこへ行くのか」、人類誕生以来の問いへの科学からの光。かすかな違和感から目をそらさなかったことがサイエンスの新しい見方・考え方の発信につながったのだ。壮大な生命の歴史を垣間見てほしい。

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