科学者が孫に宛てた手紙がヤバイ
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21人類の繁栄と絶滅
20万年間、何を望んで歩んできたのか
人類は知性を磨き、農耕を始め、偉大な文明を築き上げた…のではないっ! 世界に広がりたいコムギにヒトが奴隷にされたのが農耕革命の真実だ。理系と文系をまたぐスコープで常識を覆す知見を繰り出しまくる若きイスラエル人歴史家。眠っていた世界史への興味に火がつくはず。
22生命の始まりを探して
そもそも「生きている」ことに驚きだ
私たちの身体は原子レベルで見ると、半年もたてばずいぶん入れ替わっているらしい。変わり続けることが生命を維持する秘密の方法なのだ。それを「動的平衡」と呼び、語ってきた福岡さんが、当代きってのやわらかな知性の持ち主4人と、命をめぐる対話をする。変わり続けていることが、変わらない真実だ。
23動物はこんなふうに生きている
子どものころの<なぜ>こそ、貯金しよう
小さい時から虫が好き。「なぜアゲハチョウは高いところを飛ぶの?」学校をずる休みしてずっと観察していた。笑われても、批判されても<なぜ>をあたためつづけ、日本の動物行動学を切り開いた日高先生が若者に贈る自然の見方の極意。生物の不思議には、世界を見るヒントが隠れている。<なぜ>は大事にとっておいたほうがいい。
24植物はあなどれない
大好きな植物と心中する男
あらゆる植物を観察、分類、記録し、日本植物学の父と言われる牧野富太郎。実は小学校を二年で自主退学、独学を貫いたアウトサイダーだった。バナナには皮。ではレンコンには?知ってるのは俺だけという自負と、尽きぬ植物の魅力。江戸から昭和にかけ、94年間、好きを極めた。こんな人生、目指してみては?
25地球は虫の王国
ファーブルを知らないなんて損してる!
ファーブル昆虫記が100年の時を経て、虫たちの一瞬の輝きを捉える美しい写真と装丁でよみがえった。愛を持って対象を観察し、本質をあきらかにしていこうという姿勢は人生を切り開いていく上でも支えになる。好奇心を忘れてしまう前にページを開いて、寡黙で小さなものたちの声に耳を傾けてほしい。ファーブルを知らないのは、人生の半分を損している。
26小さな巨人・微生物
生物の先生も知らない、小さな巨人の世界
ほんの一滴の池の水にいくつものプランクトン。菌類は無数。微生物が「命あるもの」の大半を占めることが、顕微鏡の進化で見えてきた。教科書が多細胞生物ばかりなのはマズイ。「ハリーポッターしか読まずに英文学を語るのと同じだ」と菌類の大家は断言する。想像力の翼を広げる美しい図版多数。
27遺伝子の川をわたる
DNAは時間の中を流れつづける
両親から半分ずつ受け継ぐDNA。両親もそのまた両親から。さかのぼれば膨大な人数の情報が身体に流れ込んでいるのだと、ドーキンスは語り始める。遺伝子は自分を複製しながら、乗り物を次々乗り換えていく。人は遺伝子の乗り物なのか? 世界に衝撃を与えた<利己的な遺伝子>論。