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生まれつきの女王蜂はいない DNAだけでは決まらない遺伝子の使い道
鵜木元香/著

女王蜂に変身するスイッチ!

女王蜂と働き蜂。実はDNAは同じ。ローヤルゼリーを食べると特定の遺伝子のスイッチがオンになり卵を産み始めるのだ。時代は遺伝情報(ゲノム)の解読から発現(エピゲノム)の研究へ。コスメや教育など、裾野は広い。そもそもDNAとは?から始まる、世界一かわいくてわかりやすいDNA本格入門本。

「遺伝子の川をわたる」の他の本

DNAは時間の中を流れつづける
遺伝子の川
遺伝子はいつでも人間の味方
やわらかな遺伝子

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20万年間、何を望んで歩んできたのか

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22生命の始まりを探して

そもそも「生きている」ことに驚きだ

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23動物はこんなふうに生きている

子どものころの<なぜ>こそ、貯金しよう

小さい時から虫が好き。「なぜアゲハチョウは高いところを飛ぶの?」学校をずる休みしてずっと観察していた。笑われても、批判されても<なぜ>をあたためつづけ、日本の動物行動学を切り開いた日高先生が若者に贈る自然の見方の極意。生物の不思議には、世界を見るヒントが隠れている。<なぜ>は大事にとっておいたほうがいい。

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大好きな植物と心中する男

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25地球は虫の王国

ファーブルを知らないなんて損してる!

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生物の先生も知らない、小さな巨人の世界

ほんの一滴の池の水にいくつものプランクトン。菌類は無数。微生物が「命あるもの」の大半を占めることが、顕微鏡の進化で見えてきた。教科書が多細胞生物ばかりなのはマズイ。「ハリーポッターしか読まずに英文学を語るのと同じだ」と菌類の大家は断言する。想像力の翼を広げる美しい図版多数。

28ゲノムは編集される

生物学の最先端はゲノム編集

ブタの膵臓を無害化して人に移植し、糖尿病を治す。ゲノム編集の新技術クリスパーの賜物だ。背景には巨大IT企業のクラウドサービス戦略があった。腐りにくいトマト、肉量を増やした牛、アレルギーを起こさない卵も市場に出回る寸前だ。熾烈な特許争いの舞台裏まで、最旬のレポート。生物学の最先端はゲノム編集だ!

29「いのち」をつくってもいいですか?

科学と文化の結び目に「いのち」がある

中村桂子さんはDNAをただ解読するのではなく、「生き物の歴史物語=生命誌」として読むことをひらめく。「私たちはどこから来て、どこへ行くのか」、人類誕生以来の問いへの科学からの光。かすかな違和感から目をそらさなかったことがサイエンスの新しい見方・考え方の発信につながったのだ。壮大な生命の歴史を垣間見てほしい。