PART III宗教と文明のヒストリー12地球の裏側に行ってみる?

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かつて探検の時代があった。地球上にはまだまだ未踏の地があって、冒険家や学者たちがこぞって旅をした時代だ。

地図もない場所や、伝説を頼りにまだ見ぬ秘境をめざす強者もいた。

動機は人それぞれだけれども、見知らぬものを見てみたいという好奇心がなければ、わざわざ居心地のよい家を遠く離れて危険な旅に出たりはしなかっただろう。

それから時が経ち、21世紀の現在。

地球の地図は整って、衛星写真を使えば、部屋にいながらにして世界のいろんな場所を見て回ることだってできる。地上に未開のフロンティアはなくなったとも言われて久しい。

といっても、私たち一人一人にとってみれば、いまでも地球は巨大な未知の空間であることにかわりはない。

昔、イギリスの哲学者がこんなふうに言ったことがある。「もしイギリスのことを知りたかったら、イギリスの外に出てみるのがよい」と。

要するに、いまいる場所だけを見ている限り、その場所のこともよく分からないままになる、という話だ。

なぜかって、人はいろいろなものを比べてみるからこそ、それぞれの特徴がよく見えるようになるからだ。

あちこちを見てきた旅人の目には、ある土地の常識は別の土地の非常識であることも分かる。

さあ、まずは紙のうえで、見知らぬどこかへ出かけてみよう。

76人を惑わせる地図

人類が求めたあの海の向こう

現存する最古の地図はマンモスの牙に描かれた。地図は世界をどう見るのかの証だ。海の向こうには神がいるのか地獄があるのか、それとも現在地にもどってくるのか。あの海の向こうを追い求めた人類の足跡が140枚の古今東西の地図で蘇る。数千年前のものからGoogleMapまで、世界を旅してほしい。

77彼らがいなくなる前に

異世界ファンタジーのようなリアル

体中を白塗りにするエチオピアの民族、トサカのような帽子をかぶったネパールの民族、ゲームに出てくるようなかっこいいナミビアの女性たち。まるで異世界ファンタジーだ。彼らがいなくなる前にこんなにスゴイ世界を写真で残したい。写真家ジミー・ネルソンは世界中を旅した。少数民族たちの神秘的なファッションセンスや野生のソウルに驚いてほしい。

78奇っ怪な遺産

51ヶ所の忘れ去られた幻想の場所

見捨てられたユートピア、恐怖の人形島、スパイトンネル、幽霊城、すべて実在する。本当に行くことができる。日本には死者の森がある。富士山の裾野に広がる青木ヶ原樹海のことだ。本書は本当に行ける幻想マップだけれど、現地の写真と詳細な解説に触れるだけでも行ったつもりになれる。地球にはまだまだ不可思議な場所がたくさんある。

79冒険家になる方法

アラスカで原住民に寄り添った写真家

アラスカに住み続け、自然と向き合い続けた写真家・星野道夫が最期に残した言葉集。イヌイットやネイティブアメリカンたちとともに暮らした日々は、みずみずしい体験と生きる哲学が満ちている。自分がやりたいと思うことへ向かい続けた男の生き方も参考にしてほしい。この魔法の言葉を読むためにはコツがある。ゆっくり読むこと。そして、一度にたくさん読んではいけない。

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