PART IV言葉と哲学のメソッド19学ぶ方法・教える技術

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なんで勉強なんかするのだろうか。

学校で習うことなんて、将来役立つかも分からないことばっかりだし、ネットでなんでも調べられるから、いちいち記憶しなくてもいいじゃない。

まあ、受験しようと思ったらテスト勉強は必要だけど、試験に関係ない科目は捨ててもいいよね。

――そう思ったとしても無理はない。でも、ちょっと待って。こう考えてみたらどうだろう。

いまから10年後の自分に役立つことを勉強しておくとしたら、なにをやっておけばいいかしら。ゲーム風にいえば、10年後の自分と協力プレイをするなら、なにをしておこうか。

いやいや、と反論があるかもしれない。そんなこと言っても、10年後のことなんて分からないよ。だいたい10年後に自分がどこでなにをしてるかも分からないもの。

その通り。でも、じつはここにヒントがある。

将来何が必要になるか、何が役に立つか、現時点では見通せない。そんなとき、どうしておいたらよいか。

必要に応じて自分で新しいことを学べるようにしておくこと。これがなにより役に立つ。

学校の科目はそのための基礎、言ってみれば知のサヴァイヴァルキットなのだ。いまは何の役に立つか分からなくても、将来自分で何かを学ぶときの土台になる。だからできれば勝手に捨てたりしないほうがいい。

そして、ものの学び方を学んでおけば、さらにいい。それから得た知識を誰かに教えてみるのもよいやり方。人にうまく説明できたらよく理解できている証拠。説明できないところはまだ分からないところ。人に教えてみると自分の理解の程度も丸わかりになるから。

大学という場所は、自分で新しい問いや知識にとりくんで学ぶ方法を鍛えてくれる場所だ。いろんな学び方をいまから見ておけば、もっと遠くまで行けるようになるし、10年後だって20年後だって大丈夫。学問は、人を自由にするものなのだ。

123何のための勉強?

正解のない時代に勉強を!

なぜ勉強しなければいけないの? 誰もが一度は考え、多くの人が途中で考えるのを止めてしまった難問だ。そもそもこの問いに絶対唯一の正解なんてない。でも、自分なりの答えは見つかるはず。ソクラテス、ニーチェなど哲学者の思考エッセンスもヒントに、自分のための「納得解」を探ってみよう。変わりゆく時代だからこそ、自分の頭で考えるための勉強が必要なのだ。

124大学一年生になる前に

教えてくれるのを待っていてはいけない

必死で受験勉強して大学に入ると、授業があまりに自由で「とりとめない」と感じるかもしれない。大学は、自分で問いを立て、調べて考え追究する。自発的に学問に関わっていくことが求められる場だからだ。大事なのは知識を得ることではなく、自分を磨くこと。学ぶ意味や方法を、入学前の高校生に教えてくれる。

125先生のための授業

どんな感情も楽しめば大丈夫

感情は自分の思い通りにならないから厄介だ。認知科学者・苫米地秀人は、感情をエンターテイメントと捉えれば操ることは可能だ、と断言する。そのコツは、背景となる文脈を理解すること。計37の感情のメカニズム、コントロールの仕方、付き合い方を図解を交えて解説する。怒りも嫉妬も恐怖も不安もきっとコントロールできる!

126学ぶ技術を鍛える

合格したいなら参考書中心主義!

塾に通うより参考書で独学できるようになれ。高校生・田中真草は、ある日訪れた古書店の主にこう言われた。以来14日間、店主・サクマは自分で学ぶ効率的な勉強法を伝授する。独学で東大に現役合格、ベストセラー参考書を多数手がけた著者が、入試への心構えと勉強の鉄則をこの物語に込めた。主人公とサクマの会話形式で読みやすく、みるみる勉強の極意が伝授されていく。これで受験は失敗しない!

127不道徳のススメ

先生には内緒で読んでみて

「大いにウソをつくべし。約束を守るなかれ。できるだけうぬぼれよ」。ええーっ、こんなことしていいんですか、三島先生! ドキドキしながらページをめくれば、出会うのは人間心理の本質を射抜く言葉の数々。道徳、良識をひっくり返し、その裏側、奥底をえぐり出す三島流逆説的道徳教育論。学校の先生には内緒で読もう。

12820歳を超えたら、酒場で学べ

大学では出会えない人や言葉がある

筋金入りの酒のみだった詩人・草野心平の「酒場學校」。このバーのママを五年間務めた著者が描く、酒と伝説の酔っぱらいたち。「非暴力主義のためなら鉄砲玉にだってなるわ」「死んだら、天国よりみんなのいる地獄に行きたいな」。酒場はこういう言葉を味わう場所。大人の会話を覗いてみてほしい。

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