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もし文豪たちがカップ焼きそばの作り方を書いたら
神田桂一/著 菊池良/著

キッチンや薬缶飛びこむ水の音

作家には「文体」というものがある。書き手のクセのようなものだ。その文体を使って、もしも文豪たちがカップ焼きそばの作り方を書いたらどうなるか、を試みたのが本書。太宰治なら「焼きそば失格」、相田みつをなら「カップ焼きそばだもの」、西尾維新なら「食物語」、そして週刊文春なら「焼きそばの不倫」という具合だ。ツイッターで話題を読んだ、文体模倣の豪華版。

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