微生物的検査、血液検査、そして心電図・脳波検査などの様々な検査を行い、患者さんの診断や治療の基礎となるデータを提供する臨床検査技師。私たちが調べた検査結果を元に、医師が診断したり治療にあたるため、言うまでもなく責任の大きな仕事です。でも、だからこそやりがいも大きいのです。例えば、心電図の波形の変化から心筋梗塞を早期発見し、ドクターへ急ぎの報告をする。それで患者さんが深刻な事態に陥らずに済むことも。この仕事に就いたからにはどんな患者さんにも最適な対応ができる検査のプロになりたい。学生時代からの“医療への興味”をこれからも持ち続け、職場の先輩や仲間、患者さんから信頼される臨床検査技師をめざします。
父と祖父が病気で入院し、身近な経験から医療に興味を持つようになりました。そんな時、看護師をしている姉が「医療にも様々な関わり方がある」ことを教えてくれ、私にとって最適な職業を一緒に考えていくうち臨床検査技師に行き着いたという訳です。すると家から近い場所に学校があることに気づき…(笑)。実は昭和医療技術専門学校の前を時々通っていたのです。さっそくオープンキャンパスに申し込んだところ、たくさんの体験学習をさせていただき(模型の腕から採血など)面白さを発見! また、お会いした先生や先輩方とご近所話で盛り上がり、想像以上にアットホームな学校の雰囲気に安心しました。それが入学の大きな決め手になりました。
入院中の患者さん、手術前の患者さん、外来でいらした患者さん。私たち生理検査室のスタッフは、実際にたくさんの方と接しながら検査を行い結果を追いかけていきます。データ測定・分析という緻密な部分がありながら、やはり病院、検査には緊張がつきもの。雰囲気作り、患者さんとのコミュニケーションも実は非常に大切なのです。私が勤務する東京医科歯科大学医学部附属病院は、「信頼できる医療機関」などの調査でも常に上位に選ばれる機会が多い病院です。ですから私たちスタッフは、ここで仕事をしていることに誇りを持ちたいですし、そのためにも人々の期待や信頼を裏切らない仕事を心掛けています。
東京医科歯科大学医学部附属病院 検査部勤務/臨床検査技師科/2013年3月卒/都内の普通高校で学び、最初は大学進学をめざしセンター試験にも臨んだという太田さん。臨床検査技師へと進路を変えたのは、身内の病気を機に自分の将来について真剣に考えたからだった。当初、臨床検査技師に敷居の高さを感じていたが、昭和医療技術専門学校のオープンキャンパスに参加して一転。体験授業を通し仕事内容に大いに興味を持ったこと、学ぶ環境の良さ、先生たちの人柄等に触れ入学の意欲が高まったという。勤務する東京医科歯科大学医学部附属病院は実習先の一つで、就職したい希望病院のトップだった。見事夢が叶ったという訳だ。