今は「ゾイドワイルドZERO」というアニメ作品の制作を担当しています。キャラクターに動きをつけるだけでなく、レイアウトから撮影まで一連の作業に携わっているので、やりがいはとても大きいです。制作は数名で行うのですが、担当しているカット部分はすべてひとりで行っています。毎週放送されている番組なので締め切りもあり大変ですが、自分の仕事が必ずカタチになり、たくさんの人に見てもらえるのは本当に嬉しく、完成するたびに達成感で胸がいっぱいに。また、アニメキャラクターはおもちゃとしても販売されているので、外出した際は、ついついおもちゃ売り場を見てしまいます。手に取ってくれる人を目の当たりにすると、感激しますね。
中学生のときに観たハリウッド映画に衝撃を受けました。ストーリーも面白かったのですが、それ以上に「どうやってこんなにすごい映像を作っているのだろう」と興味を抱き、それが“VFX”という最新の技術だと知りました。高校に入学し、進路選択の際には漠然と大学進学を考えていました。でも、そこで自分が何を学びたいのかをイメージできなくて、改めて自分のやりたいことを見つめ直した結果、思い浮かんだのが、あの“VFX”だったんです。それからはVFXを専門的に学べる学校を調べ、東京の学校へ進むことを決意。なかでもTDGはオープンキャンパスでの体験授業がすごく楽しくて、「絶対にここで学びたい!」と入学を決めました。
初めは実写映画のVFX技術を学びたくて入学したのですが、授業でアニメーションの技術を学ぶうちに、アニメ制作に興味を持つようになりました。TDGは入学後に専攻を変えることができるので、VFX専攻から3DCG専攻に変更。もともと専攻していたクラスメイトからは少し遅れてしまいましたが、先輩たちにアドバイスを聞きにいったり、先生方に相談したりと、とにかく必死で勉強しました。勉強しただけ成果が得られるのがとにかく嬉しく、専攻を超えて毎日友人同士で意見を出し合い、作業していた時間は今でも僕の財産になっています。最先端の設備が整い、幅広く学べる環境があったので、TDGを選んで本当によかったと実感しています。
株式会社オー・エル・エム・デジタル 勤務/映像デザイン学科 3DCG専攻/2018年3月卒/北海道出身。TDG卒業後は、有名アニメ作品を数多く制作している同社に入社。「お世話になった学生時代の先輩や、すばらしい技術を持つ方々がいたので、この会社で自分も成長したいと思いました」と入社理由を語る。専門学校に入るまでは、VFXや3DCGのスキルはまったくなかったが、基礎から学べるカリキュラムのおかげで不安は感じなかったという。「技術への興味さえあれば大丈夫ですが、高校時代からパソコンの操作に慣れておくと、入学後スムーズに学べます。あとは好きな作品をたくさん観ておくことをオススメします」。