店舗のサービスエンジニアからスタートして、自動車検査員、サービストレーナー、営業研修、工場長を経験し、ステップアップしてきました。現在は、スーパーGTとスーパーフォーミュラのチーフエンジニアという、責任ある仕事を任されています。自分の好きなことを追い続けてきた結果、国内最高峰のレースのエンジニアになれたことが私の誇りです。卒業してから長い年月が経ちましたが、学生時代に学んだことが全て今の仕事のベースになっていますね。観察して絵を描くことや、考察すること。それらは、現場で仕事をするようになってからも、とても大切なことなんです。学生時代に書いたレポートは、今でも私の宝物です。
高校生の頃からオートバイに乗り始めて、自分でメンテナンスなどをする中で、次第にエンジンやサスペンションといった、オートバイや自動車の「仕組み」の部分に興味を持つようになりました。車の免許をとる頃には、自動車整備士になろうと決めていましたね。高校を卒業してからトヨタ東京自動車大学校へ進学し、自動車整備の勉強をしました。自分が好きなことだったので、学生時代も勉強や実習に真剣に取り組むことができましたし、今も誇りをもって仕事に臨むことができています。今から進路を考える皆さんも、自分が本当に好きなこと、やりたいことに、ぜひ真剣に向き合ってもらえたらいいなと思います。
トヨタ東京自動車大学校では、最新機材を教材として使っているので、就職後もすぐに仕事を覚えることができました。自動車は常に進化していますので、最新の教材と情報で最先端の技術や知識を学べることは、本当に大事なんです。トヨタの車両だけではなく、他メーカーの車両も教材として豊富に用意されているので、「トヨタ車のことしか学べないのかな?」という心配も無用です!学校ではトヨタ自動車が整備技術者を対象に独自に設けている技術検定が受けられますが、この検定はトヨタ系列以外でのキャリアアップにも有効なんです。トヨタ系列への就職はもちろん、その他への就職、大学工学部と同じ開発系への就職も可能です。
株式会社トムステクニカルセンター勤務 技術課長 チーフエンジニア/1級自動車科/1983年3月卒/高校生の頃からオートバイに乗り始め、自身で愛車のメンテナンスを手がける中で、エンジンやサスペンションの仕組みに興味を持ち、自動車整備士になることを志す。店舗のサービスエンジニア、自動車検査員、営業、工場長等の経験を積み、現在はスーパーGTとスーパーフォーミュラのチーフエンジニアとして活躍。国内最高峰のレースのエンジニアとなった今も、正確な判断をするための知識や技術の習得を怠らない。学生時代にひたむきに学び取り組んできた事柄の一つひとつが、現在の仕事の礎となっている。