BEAMSでショップスタッフ、バイヤーとキャリアを重ね、2021年からは、ウィメンズカジュアル統括ディレクターとして働いています。今の仕事を3つに大別すると「マネージメント」「各レーベル(BEAMS BOY、Ray BEAMS)ディレクターとの方向性決め」「PRチームとのプロモーション企画」。新店の立ち上げも含め事業のすべてに幅広く関わります。また、多いときは週3日ほど店頭にいます。現場を体感し状況を把握することがマネージメント(管理)には必要で、スタッフたちとの日々のやり取りが欠かせません。皆に気持ちよく働いてもらうことを目指しています。後輩が成長していく姿を見守るのも仕事の喜びのひとつです。
幅広く服を学ぼうと文化服装学院で学び、卒業から1年が過ぎたころのアルバイトがBEAMSに参画したきっかけです。東京の裏原宿が全盛で、ストリートファッションやセレクトショップに勢いがあった時代。学生の頃は、社会に出るという意識が低く、親の仕事の手伝いなどをしつつ、そろそろちゃんと働こうと思いバイトで採用されたのがスタートして間もないBEAMS BOYでした。ウィメンズながらメンズテイストがあり、働きやすいと感じました。2年半ほどして社員になり、渋谷店、池袋店、代官山店らの当時の店を渡り歩き、約8年後にバイヤーに就任。その約14年後にウィメンズカジュアル統括ディレクターに異動しました。
ショップスタッフからバイヤーに異動になった時は、BEAMS BOY全体に対する責任が出てきて、すべてを自分で決断することに戸惑いがありました。各ブランドや取引先と、BEAMSの看板を背負ってやり取りしないといけない。プロ相手に必要な知識やコミュニケーション能力も店務めとは別のものでした。バイヤーを目指すなら、『いろんな人に会う』こと。年上、年下に限らず、幅広い世代やジャンルの人とのコミュニケーション能力を身につけると将来役立つかもしれません。服に関しては、『ブランドをちゃんと着る、知る』ことも大切。バイヤーはつくり手と深くコミュニケートします。ブランドとしっかり向き合う姿勢が問われるのです。
BEAMS ウィメンズカジュアル統括ディレクター/ファッション流通専門課程スタイリスト科(現:ファッション流通科スタイリストコース) 卒/※文化服装学院公式サイト 卒業生取材『LINKS』より一部転載 https://sumirekai.bunka-fc.ac.jp/interview/links/024/