現在は消防署で当直勤務をしており、消防隊として消防車に乗って火災現場や事故現場などさまざまな現場にかけつけ任務をまっとうしています。出動要請があれば現場に行き、ないときは訓練や事務作業をしています。出動要請がないときは事故などがないということなので、地域の方々が平穏に暮らせていると安心します。ときには仮眠時間中に出動要請があったり、夜中から朝方まで一睡もせず火災現場で活動をすることもあります。心身共につらいこともありますが、そういった出動をするたび、やりがいを感じます。夢は一人前の消防士になること。これからが本番だと思っていますので、たくさん訓練して、場数を踏んで日々精進して行きます。
幼稚園児のとき地元の消防署に見学に行き、消火器を使って火に見立てた的を倒したり、実際に消防車の中を見せてもらいました。そのときの消防士の姿がとても魅力的でかっこよく、興味を持ちました。先輩が大原で学んで消防に合格した話を聞いて入学を決意しました。先生方の指導のおかげでやる気もアップし、友だちと切磋琢磨して目標に向かうことができました。在学中の2018年9月4日に上陸した台風21号、9月6日に発生した胆振東部地震では、各地に甚大な被害がありました。寝る間も惜しんで出動する消防士の姿を見て、あらためて消防士になりたいと強く思いました。
最初は「勉強をしに行くから、友達はいらない」と思い入学しましたが、気がついたら周りに最高の友達がいました。そのおかげで宿泊研修、スポーツフェスティバル、授業でさえも、今となってはとても楽しかった思い出です。初めて公務員試験対策をする人でも、公安系公務員試験の合格に向けて、一般教養から面接試験まで段階的にステップアップできるカリキュラムだと思います。ステップアップを実感できたので、手応えと自分の成長を感じられました。また、筆記試験対策の他にもさまざまなサポートがありました。電話応対や敬語などの接遇は、いまも役に立っていると感じます。
恵庭市消防署 島松出張所勤務/法律行政2年制学科 消防官コース 卒/2019年卒/消防士として使命を果たすため、訓練を怠らない砂野さん。休日も筋トレなどに励んでいるという。消防士や公務員をめざす人にアドバイスをお願いしたところ、みんなに当てはまらないかもしれませんがと前置きして、「私は勉強は1人ではできないと思います。しかし、1人ではできないことが2人だとできたりします。だから目標に向かって切磋琢磨しあえる友達を見つけてください。近くに自分と同じか、それ以上に意識の高い人がいると予想以上に頑張れます。そのくらい環境は大事です!」と教えてくれました。