現在は、脳外科・神経内科で看護師として勤務しています。看護師の対象者は患者様。何か問題を抱えて来られている方だということを第一に考えて、その人の事を知ることが大事だと考えています。身体の痛みはもちろん、目には見えない精神面での苦痛もケアできるよう、何気ないコミュニケーションの中から患者様を知り、思いに寄り添うことで不安を抱える患者様の個別性に応じた看護が提供できると考えています。自分の行った看護から患者様が少しずつ元気になっていく姿を見れた時や、退院する患者様に笑顔で「ありがとう」と言われると、とても嬉しく、看護師の仕事をしていて良かったとやりがいを感じることができます。
母が医療職についており、幼少期の頃から医療従事者と関わることが多く、自分も困っている人の役に立ちたいという憧れを抱くようになりました。看護師は患者様はもちろん、自分の大切な周りの人も助けることができると思ったことが目指すきっかけになりました。現在は、災害看護に興味があります。勤務している病院が、災害が起きた際に中心となる基幹災害拠点病院なので、もし災害が起きた時に、自分が少しでも活躍できるような看護師を目指していきたいです。その為にも、患者様と信頼関係を築き、様々な経験を増やして知識と技術を深め、キャリアを積んで、成長をしていきたいと思っています。
学生時代は座学から演習、実習など様々な形で学びを深めることができるので、人として成長することができました。実習では実際に病院へ行って、患者様と関わり看護展開をすることによって、個別性に応じた看護の大切さを学ぶことができ、座学では看護の基礎的な知識だけでなく、一般教養で社会人基礎力を身に付けることができました。また、座学で得た知識を実際の現場を想定した演習などで学びを深め、基礎看護技術を習得することもできました。在学中はレポートなどを書く機会も多かったので、文章力や表現力を深めることができ、現在、患者様の看護サマリーを書く時やカルテを入力する際に活かすことができています。
地方独立法人大阪府立病院機構 大阪急性期総合医療センター 勤務/看護学部 看護学科/2022年卒/患者様一人ひとりを知り、丁寧に寄り添い看護を提供している大薮さん。「自分は何を大切にして、どんな看護を提供したいのか。自分の軸となるものを何かひとつでも持っていたら、働く時のモチベーションにもなるので、学生生活の中で、ぜひ見つけてください」と語ってくれた。