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今回話をしてくれたのは
一般社団法人 日本カイロプラクターズ協会
1998年3月設立。世界保健機関(WHO)が定めるガイドラインに則った基準の教育を履修したカイロプラクターが所属する団体で、1999年に世界カイロプラクティック連合(WFC)に日本代表団体として加盟。日本国内で安心してカイロプラクティックの施術を受けられるよう、WHO基準に則った法制化の実現を目指して活動を行っている。(取材協力・監修/2022年11月25日 更新)
カイロプラクターになるには
日本において、カイロプラクターは国家資格ではありません。いわゆる民間療法といわれる分野なので、特定の資格を取得していなくてもカイロプラクターとして働いたり、開業したりすることができます。ただし、人の体を触って施術を行う仕事なので、医療知識は必要であり、適当に行っていいものというわけではありません。日本では、日本カイロプラクティック登録機構(JCR)による登録試験に合格し、登録カイロプラクターに認められ登録名簿に掲載されることが、一定水準の技術や知識を身につけていることの指標のひとつとなります。
カイロプラクターの学校の選び方
日本では、カイロプラクターとして働くための資格や免許はありません。しかし、手技療法を用いて人の身体と健康に携わる仕事なので、しっかりと医学知識と技術を学び、安全に施術を行うことが大前提となります。国内に多く存在するカイロプラクティックの養成スクールで学ぶのもひとつの方法です。より高い知識や技術の習得を目指すのであれば、各地域のカイロプラクティック教育審議会(CCE)に認可された教育機関に進むという道が出てきます。CCEに認定されている教育機関では、WHOによる「カイロプラクティックの基礎教育と安全性に関するガイドライン」で提示されている基準のプライマリケア医療従事者としての教育を受けられます。国内で働きたい人は国内の学校、海外で働きたい人は目指す国や地域の学校に進むと、目標に近付きやすくなるでしょう。
カイロプラクターに求められる人物は?適性を知る
カイロプラクターは国家資格のない職業といっても、人の健康をサポートする仕事なので、最低限の基礎医学の知識は必要なので軽い気持ちでできるものではないでしょう。医療や健康への興味や専門的な技術がなければ、身体に影響を及ぼす深刻なトラブルにつながりかねません。施術を受けに来てくれた来院者と向き合い、要望に寄り添って対応する誠実さが求められます。また、手技は日々進歩していくものなので、医療や健康に興味をもち、最新の研究論文などを読み、セミナーや講習会などで新たなスキルを学んでいく姿勢も重要になるようです。近年はプロスポーツ界でカイロプラクティックが採り入れられる事例もあるため、スポーツに携わりたい人にもマッチした職業といえるでしょう。
カイロプラクターの必要な試験と資格は?
日本においてカイロプラクターは国家資格ではないため、専門的な勉強をしていなくても法的には問題なく名乗れる職業ではあります。しかし、倫理的観点からいえば、人の健康をサポートする仕事なので、CCE認可教育校で教育を受け、カイロプラクターの資格試験に合格することが望ましいといえます。カイロプラクティックは体を触って調整するものなので、正しい知識と技術を習得していないと、危険なミスにつながりかねないからです。国内で働く場合は、CCE認可教育校を修了するか、もしくは臨床カイロプラクティックプログラムを修了し、JCR登録試験に合格することで、最低限の安全な技術と知識を習得した登録カイロプラクターであることを証明できます。
カイロプラクターの仕事内容
カイロプラクターの仕事というと、手技による関節の調整をイメージする人が多いでしょう。器具を含めた手技療法こそカイロプラクターの醍醐味といえる部分ではありますが、施術の前後にも大切な仕事があります。まずは、施術を受けに来た人がどのような悩みや不調を抱えているか、知ることです。そして、その悩みや不調を解消するために姿勢や身体の問題箇所を分析することで、施術以外の生活習慣の改善や身体の使い方などのアドバイスをします。手技療法によってパフォーマンスを上げるだけでなく、その人の生活をトータルで捉え、根本的な解決へ導くことがカイロプラクターの仕事といえます。
カイロプラクターの気になる?年収・給料・収入
カイロプラクターとして働き始める場合、まずは整体院やカイロプラクティックオフィスに勤めるという人が多いようです。勤務先によって給与額は異なりますが、カイロプラクターの平均年収はおよそ330~450万円程度と、基本的には一般的な社会人と同じ水準のイメージでしょう。個人でカイロプラクティックオフィスを開業すると、収入が大幅に上がることもありますが、場合によっては下がることも。個人で自由に働けるからこそ、収入にも浮き沈みがあります。また、開業した場合は家賃や人件費がかかることを忘れないようにしましょう。
カイロプラクターの就職先・活躍できる場所は?
カイロプラクターが進む道は、一般的に大きく2つに分かれるといえます。ひとつは整体院やカイロプラクティックオフィスに勤めるという道、もうひとつは自身で開業するという道です。高校や大学からCCE認可教育校に進学してカイロプラクターになった人は、まず整体院やカイロプラクティックオフィスに就職するケースが多いようです。一方、整体院やカイロプラクティックオフィスで実務経験を積んでから、臨床カイロプラクティックプログラムを履修してJCR登録試験を受けた人は、カイロプラクターとしてすぐに開業することも考えられます。最近は、カイロプラクターとして独立した後、アスリートやスポーツチームに帯同するという働き方をしている人も出てきています。
カイロプラクターのズバリ!将来性は?
欧米を中心とした国々ではカイロプラクターは医療系の国家資格に認められていますが、日本では認められていません。だからこそ、まだまだ可能性のある職業だといえます。また、世界的に高齢化が進んでいる今、健康寿命の大切さが取り上げられることが多くなっていることから、薬や手術とは別の方法で健康の維持をサポートするカイロプラクティックは注目される可能性を秘めています。
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カイロプラクターをとるには
カイロプラクターの受験資格
認定試験(カイロプラクター登録試験=JCR登録試験)を受験できるのは、次のいずれかの条件を満たしている者。<1>(一社)日本カイロプラクターズ協会(JAC)が承認する、所定の教育プログラムを修了した者。<2>世界各地域にあるカイロプラクティック教育審議会(CCE)が認証するカイロプラクティック教育プログラム(4年制以上)の修了者。この認定試験は、世界保健機関(WHO)による国際的な教育基準を参考に、国際カイロプラクティック試験委員会(IBCE)の協力を得て、問題が作成されている。出題内容は、カイロプラクティックの本場アメリカの国家試験の内容をもとに、カイロプラクティックの臨床知識を問うものとなっている。
カイロプラクターの合格率・難易度
合格率
85%
2021年度
資格団体
主催団体:日本カイロプラクティック登録機構(JCR)/協力団体(試験問題提供):国際カイロプラクティック試験委員会(IBCE)
電話:03-3578-9390 日本カイロプラクティック登録機構(JCR)
URL:日本カイロプラクティック登録機構(JCR) https://chiroreg.jp/ (一社)日本カイロプラクターズ協会 http://jac-chiro.org/
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