私は現在、デイサービスで介護職員兼音楽療法士として働いています。ご利用者様と昔懐かしい曲を歌いながら過去のお話をすることで記憶の想起をしたり、音楽に合わせて楽器を鳴らす・体を動かすことで即応力や注意力の強化をしたり、筋力低下や拘縮予防を行います。「あなたのピアノの演奏を聴くと心が癒されるわ」と声をかけていただけるとすごく嬉しいです。またお迎えに行った際に「あら!あなたがお迎えなの!あなたに会えて嬉しいわ」と声をかけられると、すごく信頼されているなと感じます。ご利用者様との会話で笑いが生まれたり、褒めていただけると大変だったことは吹き飛んでしまいます。
学校で学んだ、ご利用者様との関わり方や音楽療法のプログラム作成は今の仕事に活きていると感じます。また、ピアノの実技の先生がとても親身にレッスンや進路先について考えてくださり、とても感謝しています。在学中は、音楽療法を実施している介護施設に見学に行きました。実際に働いている方のお話を聞き、音楽療法士になるという目標が固まりました。高齢者施設、保育園、精神科病院などに実際に足を運ぶことで、就職する前に音楽療法の雰囲気を感じることができたのは良かったと思います。
もともとは、人と関わる仕事に興味がありました。幼いころは介護の仕事をしていた母の職場で実際に現場を見学していたこともありましたので、それも影響していると思います。また3歳の頃からピアノを習っていたため、音楽を活かした仕事につけたらと思っていました。中学2年生の頃、職場体験で高齢者施設に行きました。実際にそこで音楽療法の先生に出会い、音楽を通じてすごくにこやかになるご利用者様を見て、自分も音楽療法士になりたいと思いました。
学生時代に心がけていたことは、少しでも疑問に思ったことや、悩んだ時は周りの友達や先生方に相談してすぐに解決することです。仕事に就いてからもそれは意識していて、些細なことでも上司に報告するようにすると、大きなトラブルになる前に防ぐことが出来ます。また、仕事ではコミュニケーションを重視しています。ご利用者様とはもちろんですが、社員同士も人によって得意不得意な業務があるので、役割を考える時は考慮しながら組み、自分から声をかけながらフォローするなど、些細な事でも報告・連絡・相談しながら、より良い関係が築けるよう心がけています。
株式会社ヒューマンテック/音楽科/2018年卒