輸入車の中でも特にマセラティやフェラーリなどの高級車が好きで、「いつか必ず自分の腕で整備してやる!」という夢を実現しました。ここでは購入いただいた後の車の点検・整備を中心に行っています。現在の車はエンジンの調子から排気ガスの状態までコンピュータで制御されているので、チェックするポイントも機械的な故障や不具合、異音をはじめ、電気回路のトラブルなどたくさんあります。マセラティには車の症状ごとに対応したマニュアルはなく、自分で診断し原因を突き止めなければいけません。大変ですが、サービスエンジニアとして自分の診断で原因を見つけること、安心して利用できる車を提供し、喜ばれることが一番のやりがいです。
入学当初、同級生の方が車に対する知識がありましたが、負けず嫌いなので誰よりも勉強しました。部品の名称や構造など分からないことは何でも調べたり、自宅の近くにあるチューニングショップで実践経験を積んだりしました。先生にさえ負けたくないと考えていたので、卒業するころには同級生に教えられるくらいまでになりました。岡山科学技術専門学校での学びで一番覚えていることは「整備中にやってはいけない行為」です。例えばエンジンを冷やす冷却水のキャップをエンジンが冷める前に開けると、吹き出した水蒸気でやけどをします。ケガをせず安全に整備することも整備士としての大切なスキルだと思います。
車は時代とともに進化しています。走るための道具から快適な時間を過ごすための空間のひとつになっていますし、コンピュータ化もより進んでいくと思います。だから自分自身も常に向上したいという気持ちが大切です。サービスエンジニアとして点検・整備が中心ですが、お客様から相談があれば、アクセサリーなどの提案もします。どのショップのパーツがかっこいいかといった情報収集も欠かせません。八光自動車の社長は「仕事は楽しくなければいけない」とよくスタッフに話していてとても共感しています。仕事を楽しむためには知識・技術・情熱が必要になります。整備士はその全てを身につけ成長することができ、充実した日々を過ごせる職業です。
八光自動車工業株式会社 マセラティ心斎橋 天王寺サービスセンター勤務/二級自動車工学科 卒/2017年3月卒/岡山県 関西高校出身/フェラーリやマセラティなど大好きなイタリア車を整備するという夢に向かって歩んできた角さん。自動車整備士の国家資格取得を目標に岡山科学技術専門学校に進学しました。負けず嫌いな性格から、誰よりも詳しくなるために積極的に学び、同級生からも「教え方が分かりやすい」と言われるほどになったそうです。就職の際は不安に思うこともあったそうですが、「誰にもできないことをしたい!」という向上心を武器に八光自動車工業に入社。一流の自動車整備士を目指して、成長を続けています。