保育園で2歳児を担当していて、30人の子どもたちを5人で見ています。子どもは初めて挑戦することや、苦手意識を持っていることに対しては、どうしても尻込みしてしまいます。ましてやまだ2歳の子どもですから、日常生活には「初めて」のことがいっぱいで、最初は「いや」「できない」を連発します。しかし、僕たち保育者がうまくサポートしながら一緒に行うと、少しずつできるようになり、いつの間にか自立して「先生、できたよ!」と教えに来てくれます。その瞬間の嬉しさは、言葉では表現できないほど。子どもたちの成長に力をもらいながら、経験を重ね、理想の先生像に近づけるよう、日々努力していきたいです。
東京こども専門学校に魅かれたのは、オープンキャンパスに参加した際、先輩たちがとても仲がよく、先生と学生の距離が近いところでした。全体的な雰囲気が温かくてとてもいいなあ、と思いました。入学してみると、まさにイメージ通りの環境でした。授業は座学だけではなく、グループワークなど、生徒同士で協力しながら進めていくものも多かったのですが、その際も、学校に根付いている雰囲気のよさがプラスに働いていたと思います。また、グループワークを通じ、人の話を聞くことや自分の意見を伝えることの大切さもわかり、実践力も身につきました。今、会議などできちんと発言できるのも、学生時代のグループワークのおかげだと思っています。
学生時代は、誰しもやる気が出なかったり、学校に行くことが面倒になることもあるかと思います。しかし学校に行けば、仲間がいて、先生がいて、授業があります。一つひとつの授業はもちろん、先生、仲間とのやりとりは、すべて学びにつながっていますから、どんなときもとりあえず学校には行きましょう。それから保育を学ぶうえで欠かせないのが実習です。実習は実際にやってみると、想像以上に大変で、僕も何度も落ち込みました。けれども経験を重ねるうちに、実習のカギは、子どもたちをどれだけ楽しませるかだということに気づくことができました。それからは、まず自分が楽しむことを考えて子どもと接すると、実習がとても楽しくなりました。
ぽけっとランドあびこ保育園 勤務/保育科/2017年3月卒/学校選びの際はとても悩み、複数の学校のオープンキャンパスに参加した前田さん。「東京こども専門学校に行って、ようやく自分が納得いく環境と出会うことができました」と当時を振り返る。理想とするのは、自身が保育園に通っていたときの担任の先生なんだそう。「いいところはほめ、やってはいけないことに関してはしっかり叱ってくれる先生。保育士になった今、自分も同じように子どもに接したいと思うのですが、簡単なようでものすごく難しいことに気付きました。でも、どんなときも子どもを全力で受け止め、メリハリのある対応をすることの大切さを忘れることなく、頑張りたいです」。