睡眠中に繰り返し呼吸が止まる「睡眠時無呼吸症候群」や、日中に突然眠気に襲われ、短時間眠り込んでしまう「ナルコレプシー(過眠症)」などの検査を担当しています。「快適な睡眠」は、1日の疲れを取り、イキイキと健康的に過ごすために重要な役割があります。だから、私たち臨床検査技師の出すデータが病気の発見や治療の判断基準になると思うと責任を感じますが、「よく眠れるようになった」と嬉しそうに話す患者さまの姿を見るたびに、大きなやりがいを感じています。これから、もっと勉強して睡眠検査のスペシャリストになることが目標です。いつか、日本はもちろん、アメリカの専門資格の取得にもチャレンジしたいと思っています。
神戸常盤大学で過ごした4年間はとても充実した日々でした。特に思い出深いのが、4回生の時にネパールに行った「国際保健医療活動II(海外研修)」です。大学と親交のある病院や研究所、教育施設などを見学しました。また、現地の河川や生活用水などの水質調査を行ったのも貴重な体験。観光目的の旅行とは違う視点から、その国を見つめることができるのが、海外研修の魅力です。初めて見るもの、触れるもの、食べるものすべてが新鮮で、感動の連続でした。異文化体験を通して、自分の価値観や視野を大きく広げることができましたね。
実は学生の頃、超音波検査に興味があったのですが、睡眠医療センターを見学して進路を変更。人びとが生きる上で欠かせない「睡眠」を追究したいと思うようになりました。友だちも、病院や医療機関で臨床検査技師として働いている人や、新薬開発などの治験コーディネーター、人工授精や顕微授精などを行う胚培養士など、さまざま。活躍できるフィールドが多彩に広がっているので、在学中は検査に関する知識・技術のほかにも、医療・医学に関することなど幅広く学び、これからの土台をしっかりと固めておくことをオススメします。困ったことがあれば、いつでも親身になって応えてくれる先生ばかりなので、安心してがんばってください。
大阪回生病院 睡眠医療センター 睡眠検査部所属/保健科学部 医療検査学科/臨床検査技師という職種を初めて知ったのは、同校の学校見学会の時。「体に不調がある時はまず、病院で検査しますよね。その検査結果によって病気を発見したり、治療法を考えたり。科学的な視点から患者さまを支えることができる仕事だと知り、とても興味深かったです」と関田さん。入学後は、想像していた以上に勉強の毎日だったが、とても充実していたという。「同じ目標に向ってがんばる友だちや親身にサポートしてくれた先生の存在は、心強かったですね。今、こうしてやりがいを感じながら働けるのも、一緒に4年間がんばった友だちや先生のおかげです」。