推薦・総合型の準備&対策 学年別 3つのポイント!
近年は学校推薦型選抜、総合型選抜による入学者比率が増加中。およそ半数の入学者が、一般の入学試験を受けずに何らかの推薦制度を使って入学しているよ※。
そこで学年別に学校推薦型選抜、総合型選抜の準備や対策を紹介!
一目置かれる志望理由や面接での答え方、情報収集のチェックポイントを伝えるよ。
高校1年生から3年生まで学年別に紹介するので、役立ててね。
目次
【高3向け】志望理由の書き方は?面接での答え方は?収集した情報の上手な使い方を紹介!
志望校の特徴と志望理由を結びつけて書いてみよう!
志望理由では、情報収集した学校の特徴と自分のやりたいことを結びつけると説得力が増すよ。学校の特徴のひとつとして、どのような人に入学してほしいかを示しているアドミッション・ポリシーや卒業するときに何が身についているのか、どんな人材を育てていくのかを明文化したディプロマ・ポリシーなどに注目するのも◎!
学校の特徴と結びつけて志望理由を書いた例を紹介するよ。
志望理由書で『私は社会に出たときに、こういう仕事をしたい、将来こういう人生を送りたいので、ディプロマ・ポリシーに書かれているこういった能力を身につけるために、貴学に入学したいです』と書けば、一目置かれるかもしれません。
詳しく記事を読みたい人は「アドミッション・ポリシーって何? 大学選びに役立つ!読み込む時期から活用法まで」をチェック!
小論文対策をする人はこの記事もチェック!
「小論文の書き方完全マニュアル!構成、ルール、注意点とは?模範解答&減点対象ダメ答案例文つき」
面接のbad例、good例を紹介!
続いて、面接での例を紹介するよ。定番の「本学を志望した理由は何ですか?」という質問への答え方をみてみよう。【NG回答例1】
「高校の先生に勧められたからです」
実際に勧められたのだとしても、この回答では主体性がない印象を与えてしまう。
面接担当者が知りたいのは「本人がなぜ志望したか」なのだから自分の意思を語ろう。
【NG回答例2】
「貴学の伝統を重んじた教育と、社会に貢献する…、あ、えっと、社会に貢献できる人材を育成するという理念?に共感し…(志望理由書を丸暗記して棒読み)」
仮にすらすら言えたとしても、丸暗記のトークは不自然。
また、面接担当者は志望理由書を見たうえで質問しているので、まるっきり同じ内容を繰り返しても意味がない。
面接では、志望理由書に書いていないことも交えて話そう。
では、次にOK回答例を。
【OK回答例1】
「私は、生まれ育ったこの○○という土地に非常に愛着があり、『地域の発展に貢献する人材を育成する』という貴学のアドミッション・ポリシーに共鳴したことが最大の理由です。また、オープンキャンパスで貴学の地域プロジェクトに参加した先輩のお話をうかがい、その実践的な教育プログラムにも大きな魅力を感じました」
【OK回答例2】
「高校の探究の授業でSDGsについて調べたり、議論したりするなかで、世界では児童労働など子どもの人権侵害がまだまだ多いことを知り、関心を深めました。こうした問題の解決に取り組んでいくためには、そのための専門的な力が必要です。そこで、大学では人権を中心とした法律について学びたいと思い、自分に合う大学・学部を探していたところ、広く世界の人権問題に目を向け、学部を問わず外国語能力の養成に力を入れている貴学法学部の教育方針に共感し、志望しました」
このように、志望校(学部・学科)の方針や特徴と自分のやりたいことが合致していることを自分の言葉で語れるとグッド。
詳しく記事を読みたい人は「学校推薦型選抜・総合型選抜を受験するなら必見!面接のNG&OK回答例」をチェック!
【高1,2向け】情報収集がカギ!志望校選びのチェックポイントを紹介!
推薦入試には、大きく「学校推薦型選抜」と「総合型選抜」があるよ。
学校推薦型選抜は出身校に推薦してもらう性質上、合格したら必ず進学する必要がある。
総合型選抜も学校によるが基本的に専願(1つしか受験しないこと)だ。
出願までに本当に行きたい学校なのかしっかりと見極めておく必要があるよ。
まずは気になる学校の情報収集を。
学校のパンフレットを入手したり、オープンキャンパスに参加したりして一番行きたい学校かどうか見極めよう!
収集した情報は、実際に推薦入試を受ける際は、集めた情報が面接や志望理由書を書くときにも役立つよ。
実際の試験で周りに差をつけるためにも今から情報収集をしておこう。
検討している大学・短大があるキミは
仕事、学問の分野、都道府県で大学・短大を探したいキミは
検討している専門学校があるキミは
仕事、学問の分野、都道府県で専門学校を探したいキミは
入手したパンフレットやオープンキャンパスから行きたい学校かどうか見極めるチェックポイントは次のとおり。
②学校の雰囲気が自分にあっているかチェック!
③卒業後、どんな活躍をしたい?なりたい職業へのルートはある?希望の資格は取得できる?卒業後の進路もチェック!
④アドミッション・ポリシーをチェック!
④受験料、学費、生活費の準備は問題ないかをチェック!
詳しく記事を読みたい人は「志望校の決定で悩んだら、チェックすべき5つのポイント」をチェック!
より詳しく知りたい人はこの記事をチェック!
「学校推薦型選抜とは?公募推薦と指定校推薦の違い、出願資格・スケジュールも徹底解説 」
「指定校推薦とは?仕組みや試験内容をチェックしよう!」
「総合型選抜を基礎から解説! AO入試からどう変わった? 学校推薦型選抜との違いは?」
【高1,2向け】どんな試験があるの?評定平均は?事前に知ってしっかりと準備を!
志望校が見えてきたら、入試の傾向や合格の材料となる評定平均について知っておこう。
推薦の試験ってどんな内容?
推薦入試には、大きく学校推薦型選抜と 総合型選抜があるよ。学校推薦型選抜は書類選考、面接、小論文が一般的だけど、学力試験が課される大学・短大も。
総合型選抜も志望理由書・調査書などの書類選考と面接、小論文によって選抜が行われるのが基本。
ただし、大学によって選考方法に特色があることもあるよ。
学力試験が課されることもあるし、面接で志望分野に関連する知識が問われたり、プレゼンテーションやグループディスカッション、フィールドワークなどが課される大学もある。
また、資格や検定が評価の対象となるところもあるよ。
募集要項や試験内容を早めに知っておくことが大事!
募集要項や試験内容は学校のパンフレットやオープンキャンパスでも知ることができるよ。
評定平均
評定平均とは、高校1年生から高校3年生の1学期までの成績の平均で、高校生活を評価する際の指標になるもののこと。学校推薦型選抜の場合なら、指定校制・公募制ともに評定平均は重要視されるよ。
「全体の評定平均3.5以上」といったように、全科目の評定平均のみを指定する大学・短大もあれば、「全体の評定平均が4.0以上で、英語は4.3以上」など、全体に加えて、特定教科の評定平均を指定する大学・短大もある。
総合型選抜の場合は、評定平均を加味しない場合もあるが、評定平均が高いほうが出願の選択肢が広がるよ。
志望校や受ける試験によって条件が異なるので、事前に調べておくと◎!
評定平均について詳しく知りたい人はこの記事をチェック!
「評定平均はどう計算される?アップさせるには?推薦入試志望者が知りたいポイントを解説!」
※文部科学省「国公私立大学・短期大学入学者選抜実施状況の概要」より