授業やその準備などは1年生から6年生まで共通する仕事ですが、低学年の場合はトイレの使い方や給食の食べ方といった生活に関する指導が想像以上に多くて戸惑うこともありました。その一方で「学校楽しい!」とか「勉強わかった!」と素直に言葉で伝えてくれるので、喜びを感じられる場面も多いですね。当然のことですが、それぞれの児童で理解度や性格は異なります。個別指導で勉強を教えるのと違い、クラス全員を成長させていくというところが、難しくもありやりがいでもあると感じています。
高校生のときに、幼稚園と小学校でボランティアを経験したことがこの仕事を目指した原点です。両方の教員免許を3年間で取得できることから有明教育芸術短期大学を選びました。在学中に教育実習を経験し、どちらの職場も魅力的に感じていたので、就職は正直かなり迷いました。最終的には、自分は「教えることが好き」だと原点に立ち返った自己分析ができたことと、1年生から6年生までの長いスパンで成長を見守りたいと思い、小学校の教員採用試験の受験を決めました。
在学中で一番印象に残っているのは、現場での実習です。つらく感じることもありましたが、学ぶことがたくさんあるので、精一杯取り組んで欲しいと思います。子どもたちや保護者への対応といった技術的な部分はもちろんですが、先生や職員の方がどういった想いで働いているのかを知れたのが良かったと感じています。実は実習と就活が重なって大変なとき、取得資格を小学校と幼稚園に絞って、保育士は諦めようと思ったこともありました。ですが、いま低学年の担任をしていて、帰りの会での手遊びとか、体育の授業で身体作りの運動をするときなど、保育実習や授業で学んだことをそのまま活用できていて、あのとき頑張ってよかったと思っています。
東京都公立小学校勤務/子ども教育学科/2018年卒/東京都・六本木高等学校出身。本学で取得した免許・資格:小学校教諭二種免許状、幼稚園教諭二種免許状、保育士資格。