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通訳の歴史を知ろう

通訳の歴史を知ろう

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通訳の仕事というとグローバル化の今の時代の仕事のように思うかもしれませんが、その歴史は古く、遣隋使、遣唐使にもきっと通訳がつき添った―それだけ古くからの仕事です。初めは身振り手振りということもあったでしょうが、通訳者は相手の国の言葉をしっかりと勉強して、いろいろなことを日本に伝えて国の繁栄に寄与したのです。

通訳は役人、そして世襲制

江戸時代は鎖国政策がしかれ外国との交流が禁止されましたが、長崎の出島など、一部では外国とのつながりが認められ、そこに通訳者が存在しました。当初は役人が必要に応じて通訳をしていましたが、やがて通詞(通事)地役人として制度化していきました。
通詞は、語学修学、入港船臨検、積荷の目録作成、貿易事務、出島勤務、年番勤務、江戸番勤務、江戸参府随行などと外国との貿易に必要な事務仕事全般にかかわり、さらに文献の翻訳、言語研究、辞書編纂に携わりました。しかし、役人は世襲制、つまり親から子へと仕事を継いでいくため、中にはいくら頑張っても語学力が身につかない後継者が現れるなどして、制度そのものが衰退していきました。

特権階級の仕事から一般企業のための仕事

近代の明治時代に入ると海外との交流が盛んになり、通訳の活躍の場が一気に増えました。ただし、それまで海外との交流が閉ざされていたわけですから、通訳者になれるのはごく限られた特権階級の人でした。
従って通訳という職業ではなく、それぞれの専門職業、立場の中で通訳を兼任するというものでした。
その状況は大正、昭和と続きましたが、第二次世界大戦の敗戦を境に状況は一変しました。いわゆる戦後の高度成長期に入ると多くの日本企業が海外に進出し、それに伴って外国語に堪能な人間を雇い入れました。外国語の話せるビジネスマンの誕生です。しかし、そのほとんどが外国に行くチャンスに恵まれた人々だけのものでした。やがて外国語の教育も行き届き、海外旅行や留学が一般的なものになると、英語を中心とする外国語に有能な人材が増え、現在のような通訳の形となってきました。近年では、専門的な分野に特化し、さらに仕事の場を広げるためにフリーランスの立場で活躍する通訳者が増えてきています。

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