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今回話をしてくれたのは
柴田朋子
米国CCE,inc.認定GCDF-Japan キャリアカウンセラー。JUNO(ユーノー)代表。株式会社リクルートで、主に16年間求人情報誌編集企画を担当。その後瀬戸市役所で、広報を13年担当し、現在はキャリアコンサルタントとして、一人ひとりの強みを生かしたキャリアアドバイスを行う。近年は研修講師や大学非常勤講師としても活躍中。
キャリアカウンセラーになるには
キャリアカウンセラーは、資格が必須の職種ではありません。人材派遣会社や人材紹介会社、企業の人事部では、資格をもたない新卒時からキャリアカウンセラーとして従事することもあります。しかし、教育機関や公的職業支援機関でキャリアの専門家として働く場合には、キャリアカウンセリングに関する資格が求められることがほとんどです。2016年4月には、キャリアコンサルタント国家資格も誕生していますから、これからキャリアカウンセラーを目指すなら、国家資格であるキャリアコンサルタントを取得することが望ましいでしょう。キャリアカウンセラーになるのに決まったルートはありませんが、大学や短期大学、専門学校を卒業後に、人材系の企業もしくは一般企業の人事部門の採用試験を受ける、もしくは業種・職種は問わず企業で実務経験を積みながらキャリアコンサルタント講習を受け、キャリアコンサルタント国家試験に合格したのち、キャリアカウンセラーとしての活動をスタートするケースが考えられます。
キャリアカウンセラーの学校の選び方
キャリアカウセラーとして働くために問われる学歴は特になく、キャリアコンサルタント国家資格の受験資格も指定の養成講座を修了することであるため、学校選びが大きく影響するものではありません。ただし、キャリアカウンセリングには専門的な知識とスキルが必要になるため、心理学系の学科がある大学で心の仕組みやカウンセリングの基本となる「傾聴」を学んでから資格を取得し、キャリアカウンセラーになる人も多くいます。すべての人生経験がキャリアカウンセリングに深みをもたらすものになりますから、在学中は一般教養まで広く学び、幅広い世代の人と触れ合い、世の中の動きに対して常にアンテナを張っておけるといいでしょう。
キャリアカウンセラーに求められる人物は?適性を知る
キャリアカウンセラーは、人対人の仕事。「人」に対する想いが強くなくては務まりません。「人は人、自分は自分」ではなく、人のために動き、人の心の深いところまで触れられるかが問われます。一方、1対1でとことん向き合ったとしても、最終的な結論を出すのは相談者本人であり、そこにキャリアカウンセラー自身の主観的な感情を交えてはいけません。特別な感情移入は冷静な判断を妨げるため、「傾聴」をはじめきちんとしたカウンセリングスキルも求められます。キャリアコンサルタント国家資格には5年ごとの更新が義務付けられているなど、生涯学習が基本。自分が成長できることをよろこびに感じ、スキルアップに意欲的な人もこの仕事に向いていると言えそうです。
キャリアカウンセラーの必要な試験と資格は?
これまではさまざまな団体によるキャリアカウンセリングに関する資格が乱立しており、キャリアカウンセラーのスキルやレベルが図りにくいという課題がありました。それを受けて誕生したのが、キャリアコンサルタント国家資格です。国家資格取得者としての社会的信用を受けられるという点からも、今から取得を考えるなら、キャリアコンサルタント国家資格を目指しましょう。試験は学科試験と実技試験があり、学科・実技論述試験は年4回(2月・5月・8月・11月)。実技試験は、学科試験の1週間後もしくは2週間後に行われます(試験実施機関によって異なる)。国家試験を受験するためには、厚生労働大臣が認定する養成講座を受講し修了するか、キャリアコンサルティングに関する3年以上の実務経験等が必要です。2016年度第3回の合格率は、2つの試験機関の平均で49.3%(学科・実技試験同時受験者)。この数字からも、簡単ではないことがわかります。養成講座は2017年2月27日現在15講習が認定されています。キャリアコンサルタント国家資格の上位資格として、技能検定キャリアコンサルティング職種(1級・2級)があるほか、2つの民間資格も社会的に有効な資格として今なお継続しています。
キャリアカウンセラーを目指せる学校の学費(初年度納入金)
大学・短大
初年度納入金
81万
7800円
~ 143万円
学費(初年度納入金)の分布
学部・学科・コース数
専門学校
初年度納入金
100万円
※
記載されている金額は、入学した年に支払う学費(初年度納入金)です。また、その学費(初年度納入金)情報はスタディサプリ進路に掲載されている学費(初年度納入金)を元にしております。卒業までの総額は各学校の公式ホームページをご覧ください。
キャリアカウンセラーの仕事内容
キャリアカウンセラーの仕事は、職業の選択やスキルアップの場面において相談者自身が目標を定め、職業選択やキャリアアップを行うことができるように支援することです。終身雇用の崩壊、成果主義、実力主義、派遣、フリーター、ワークライフバランス…人生と仕事を取り巻く環境は大きく変わり、自分にはどのような仕事が向いているのか、どのようなキャリアの選択肢があるのか、スキルアップのために具体的になにをすればいいのか、働く人本人だけで解決することが簡単ではなくなっています。キャリアカウンセラーは人と社会の間に立ち、すべての働きたい人が自分らしく働けるよう仕事選びや将来の方向性について相談に乗り、アドバイスをします。また、個人に対する相談だけでなく、キャリア形成に関するガイダンス・セミナー等の講師、企業で職業能力・キャリア形成に関する制度の設計・運用などを行うキャリアカウンセラーもいます。キャリアカウンセラーの仕事内容は働く場所によっても異なるので、「キャリアカウンセラーの就職先・働く場所」も確認してください。
キャリアカウンセラーの気になる?年収・給料・収入
厚生労働省の調査によると、教育機関で働くキャリアカウンセラーの直近1年間の年収は、40.1%が500万円以上、26.6%が300万円以上~500万円未満とあります(2010年度「キャリア・コンサルタントの活動状況に関する調査」)。公的職業支援機関の場合は、46.9%が100万円以上~300万円未満、41.2%が300万円以上~500万円未満とあり、ほかと比べると低い傾向にあります。これは、公的職業支援機関で働くキャリアカウンセラーのおよそ80%が非正規職員であることが理由として考えられます。人材系の企業や一般企業などに勤める場合は、勤務先の給与体系に応じて毎月固定の給与が支払われることが一般的です。キャリアカウンセラーは臨時職員やパートタイマーで働いている人も多いため、人によって給料にバラつきがあり、この仕事全体の平均年収を見ることはあまり参考にならないかもしれません。キャリアカウンセラーは社会的ニーズが高い仕事である一方、非正規で働く人も多く、収入が安定しないとも言われています。その課題を解決するため、企業内領域への普及促進を促し安定収入を得られる環境をつくることを国が中心となって進めています。
キャリアカウンセラーの就職先・活躍できる場所は?
キャリアカウンセラーの活躍場所は年々広がっています。働く場所で代表的なのは、教育機関、人材関連企業、ハローワークなどの公的職業紹介機関、一般企業などです。キャリアカウンセラーは臨時職員や派遣など非正規職員であることも多く、その場合は複数の職場をかけもちしているケースも目立ちます。また、個人事業主やフリーランスとして独立し、企業や教育機関から業務を委託されて働くケースもあります。キャリアカウンセラーの仕事は、就く条件として「キャリアカウンセリングに関する資格をもっていること」とされる場合が多く、また、自らの経験を生かす仕事であるため、資格をもたない新卒者にはあまり門が開かれていません。そんな中でも、教育機関や人材関連企業のなかには新卒者の採用を行っているところもあります。正社員であれば勤務先の職場に常駐することになりますが、派遣であれば派遣先、フリーランスとして働く場合には、カフェで話をしたり、どこかのホールでセミナーを行ったりと働く場所は流動的であることが多いようです。
- 一般企業
- 学校
- 人材派遣会社
- 大学
- ハローワーク
キャリアカウンセラーのズバリ!将来性は?
2016年4月に新たな国家資格「キャリアコンサルタント」が誕生しました。これまではさまざまな団体によるキャリアカウンセリングに関する資格が乱立していましたが、国家資格化に伴い、キャリアカウンセラーの社会的ニーズ・地位は高まると予想できます。また、個人が自己負担でキャリアコンサルティングを受けた費用が特定支出控除(所得控除)の対象になったり、企業がキャリアコンサルティングを導入した場合に助成金が支払われたりと、国もキャリアカウンセラーの活用に積極的に動いています。労働市場の変化が大きい今、キャリアカウンセラーのニーズが高まることは必須ですから、将来性のある仕事と言えるでしょう。
キャリアカウンセラーを育てる先生に聞いてみよう
「自分が本当にやりたいこと」を導き出してくれる先生
山野美容芸術短期大学
美容総合学科
美容総合学科
ホスピタリティを活かした課題解決に挑戦させてくれる先生
産業能率大学
経営学部経営学科
経営学部経営学科
心理的ウェルビーイングに関わる環境づくりに貢献する先生
白百合女子大学
人間総合学部発達心理学科
人間総合学部発達心理学科
キャリアカウンセラーを目指す学生に聞いてみよう
心理学を学ぶことで、人の気持ちを考えて行動できるようになりました
目白大学
心理学部 心理カウンセリング学科
心理学部 心理カウンセリング学科
キャリアカウンセラーのやりがいを聞いてみよう
自分がカウンセリングを行った相談者の課題が解決し、前向きな一歩を踏み出す瞬間に立ち会えたとき、キャリアカウンセラーとして大きなやりがいを感じるでしょう。キャリアカウンセラーは専門的な理論とスキルに基づいてカウンセリングを行うことは間違いありませんが、「こうしたら必ずうまくいく」といった絶対の正解がある仕事ではありません。正解がないからこそ、自身の経験や知識が生かされます。言ってみれば、自分が歩んできた人生がそのままキャリアカウンセラーとしての経験値を高め、価値となります。仕事をすればするだけ、経験が増えれば増えるだけ自分の価値を高められますから、やりがいをもって続けられる仕事と言えるでしょう。
キャリアカウンセラーの志望動機を教えて!
キャリアカウンセラーの志望動機でよく言われるのが、「自身のキャリアを生かしたい」というものです。「店舗の店長としてスタッフをマネジメントしてきた経験を活かして」、「これまでの社会人経験の集大成として」というように、これまで自分が働くなかで感じた迷いやそこから得たものを活かしたいと目指す人が多くいます。また、自身がキャリアカウンセラーに助けられた経験からあこがれを抱き、目指す人もいます。人材関連企業や一般企業の人事部門で働く中でキャリアアップの必要性を感じ、キャリアコンサルティングに関する資格を取得して専門性を極めていく人も多いでしょう。
もっと詳しく調べてみよう
キャリアカウンセラーの1日のスケジュール
キャリアカウンセラーは勤務先によって1日の過ごし方が異なります。大学生を支援したいなら大学のキャリアセンター、幅広い年齢層を支援したいならハローワークなどに勤めます。また、会社に属さずフリーランスや起業して活躍している方もいます。ここでは大学のキャリアセンターと、フリーランスとして働くキャリアカウンセラーの1日の例を紹介します。
キャリアカウンセラーの1年目はどうだった?
キャリアカウンセラーの1年めはどこかの企業に勤めたり、大学のキャリアセンターなどで経験を積んでいく方が多いです。勤務先によって働き方や1日の過ごし方は異なりますが、どこの勤務先でも1年めからすぐに面談に入ったりすることが多いので実践的です。キャリアカウンセラーの1年めの様子や、意識しておきたいことについてキャリアカウンセラーに話を聞きました。
キャリアカウンセラーの歴史を知ろう
キャリアカウンセリングのしくみはアメリカで発祥したものです。のちに日本にも導入され、2000年ごろにキャリアカウンセラーを認定しようという動きが始まりました。これからより需要が増えていくと言われているキャリアカウンセラーの歴史について、詳しくみていきましょう。
キャリアカウンセラーのキャリアパス
たくさんの人の相談に乗って経験を積んでいくキャリアカウンセラーは、どのようにキャリアアップしていくのでしょうか。キャリアカウンセラーの仕事は就職や転職のサポートだけではなく、企業の採用戦略を考えたり、セミナー登壇や研修を行ったりと多岐にわたります。
キャリアカウンセラーの20年後、30年後はどうなる?
働き方改革や副業解禁が行われ、働き方が多様化した社会で一人ひとりが自分の働き方を考えるうえでキャリアカウンセラーの需要はますます増えていくと考えられています。また、人と人が向き合う職業なので、AIに仕事が奪われてしまうことも考えにくいでしょう。キャリアカウンセラーの未来についてお話しします。
キャリアカウンセラーになるための勉強時間・やり方
キャリアカウンセラーとして活躍するには、国家資格である「キャリアコンサルタント」の資格を取得することが望ましいでしょう。そのためには通信教育や通学制の教育機関で勉強する方法があり、なかには働きながら資格を取得する人もいます。どのように勉強するのかを紹介します。
キャリアカウンセラーは自分らしく活躍できる?
キャリアカウンセラーは社会人経験を積んでから資格を取得する方が多く、自分の経験を生かすことができる職業です。そのために男女関係なく幅広い年代の方が活躍しています。また女性を中心にパートタイムで働く人もいるので、自分らしく活躍できる仕事だと考えられます。
キャリアカウンセラーが仕事をするときの心がけ
キャリアカウンセラーは人と人が向き合う仕事です。たくさんの相談者と話をしますが、ただ話して終わりではなく、考え方や行動が変わらないと相談者のためになりません。では、そのためにどのようなことを心がけていくのが大切なのでしょうか。キャリアカウンセラーの心がけについて話を聞きました。
キャリアカウンセラーの楽しいことと大変なこと
キャリアカウンセラーは、相談者の人生の選択にかかわっているからこそ感じる、楽しいことやうれしいことがあります。例えば相手に気づきがあったときや思考が深まったりすると、うれしいそうです。しかし、大変なこともあります。キャリアカウンセラーに楽しいことや大変なことを聞きました。
キャリアカウンセラーになるために今から役立つ経験
キャリアカウンセラーは社会人経験を積んでから転職する人が多い職業です。しかし、高校生のうちから行動しておくと将来キャリアカウンセラーになるうえで役に立つこともたくさんあります。ここでは、現役のキャリアカウンセラーに高校生の時に役立つ勉強や取組について教えてもらいました。