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キャリアカウンセラーが仕事をするときの心がけ

キャリアカウンセラーが仕事をするときの心がけ

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キャリアカウンセラーは人と人が向き合う仕事です。たくさんの相談者と話をしますが、ただ話して終わりではなく、考え方や行動が変わらないと相談者のためになりません。では、そのためにどのようなことを心がけていくのが大切なのでしょうか。キャリアカウンセラーの心がけについて話を聞きました。

相談者の話を受け止め共感すること

相談者の話を受け止め共感すること

相談を受けるときは、自分が自然体であること、ニュートラル(中立的)な考えであることを常に心がけています。キャリアカウンセラー自身が経験してきたことや勉強したことの答えが、必ず相手にとっても正解とは限りません。そのため自分の価値観を押しつけないようにしています。
まずは相談者の話を聞き、受け止めてあげること。相談者は思い込みによって視野が狭くなっている状態かもしれませんが、まずは話をしっかりと聞き信頼関係を築きます。そして、相談者に“共感”するようにしています。似た言葉に“同感”がありますが、共感とは別物で、キャリアカウンセラーは相談者に同感してはいけません。「私もそう思う」と相談者と同じ考えをもつのが同感、「あなたはこう思っているんですね」と理解するのが共感です。最初は同感と共感が混ざってしまいがちになるので、違いを徹底的に学ぶ必要がありますね。

相手が問題を解決する力があると信じる

キャリアカウンセラーは相談者が「どうすればいいか?」という悩みの答えをもっているわけではありません。さまざまな選択肢の例示はしますが、最終的に選択をするのは相談者自身です。自分なりの正解を作ることは、自分で選択することから始まります。相談者にほかの選択肢を提示したときも、まずは「なぜその選択肢を選んだのか」「自分の中で大切にしていることは何か」と聞き、相談者の考えを深堀りしていきます。相談者自身がどのような先入観をもっているかを把握して、自分自身を客観視できるようになることが大切です。
これから先、多様な生き方や働き方が増え、ロールモデルのない時代になることが考えられます。「大学を出て仕事につけば安泰」というロールモデルがなくなって、一人ひとりの人生まで含めたキャリアの伴走が必要になるでしょう。私は、相談者自身が少し先の未来に向けて一歩を踏み出すための選択や決定ができる力があると信じています。キャリアカウンセリングを通して、その選択や決定の手伝いをしていきたいと思っています。

取材協力

松岡 澄江

キャリアコンサルタント。のべ2000人以上の就活生の相談や就活実践講座、キャリアデザイン講座などを実施しながら就活を支援してきた。就活生から働くひとまで、キャリアカウンセリングや授業・研修を通して自分らしい人生のためのキャリアを考える機会を提供している。

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