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こんな先生・教授から学べます

将来は体温でスマホを充電!? 脱炭素社会に貢献する先生

熱工学
理工学部 精密機械工学科
田中 勝之教授
先生の取組み内容

私の研究室では小型発電機と、小型ヒートポンプを開発しています。小型発電機は熱エネルギーを電気エネルギーに変換する装置です。燃料を燃やして水を気化し、蒸気でタービンを回して発電する火力発電所をイメージしてみてください。それを両方の手のひらに収まるくらいに、超小型化したものを開発しているのです。現在は自動車に搭載する機器を研究中。エンジンから出る排熱を利用した発電を目指しています。これまで捨てられていた「熱」を活用できるこの装置は、サスティナブルな社会の創造に貢献できる技術です。他にも太陽熱や温泉、ネットワーク機器など熱源になるものは多々あり、そのような熱を電気に変えることができれば、大いに社会貢献できるでしょう。技術がさらに進めば、「体温でスマホを充電する」ことも可能になるかもしれません。

設計した部品を3Dプリンタで出力して組み立て、「この研究室にしかない装置」を開発しています

授業・ゼミの雰囲気

学生が設計したパーツを3Dプリンタで出力し、オリジナルの小型発電機を開発!

例えば小型発電機の場合はタービンとポンプ、熱交換機という3グループに分かれ、各チーム同士が密にコミュニケーションをとりながら開発に取り組んでいる。基本設計は田中先生が行うものの、詳細は学生が自由に考えて3DCADで図面を起こし、3Dプリンタでパーツを出力。それを組み立てて実験している。“自由なチャレンジを尊重する”ことが、田中先生の指導方針だ。「学生のアイデアに対して、決して否定しません。制限のない発想で実験に取り組み、失敗と成功を繰り返しながら、ものづくりの感性と技術を育んでほしいと考えています」

日々の実験を通して、脱炭素社会の実現に向けて貢献していることを実感できる。それもこの研究室の魅力だ

キミへのメッセージ

「世の中にないモノを創り出したい!」という人に、期待しています!

突拍子のないアイデアを語って笑われたとしても、つくり出したら人は信じざるをえません。アイデアをモノにする技術を身に付け、試行錯誤を繰り返しつつ完成させる、ものづくりの醍醐味を味わってください。

「学会での研究成果発表をなるべく学生が行うようにしており、プレゼンテーション力を育んでいます」

田中 勝之教授

専門:熱工学
略歴:1999年、慶應義塾大学理工学部機械工学科卒業。2006年、同大学院理工学研究科博士後期課程総合デザイン工学専攻単位取得退学、2007年、博士(工学)取得。2011年、日本大学理工学部精密機械工学科助教、2018年、日本大学理工学部教授。2022年、日本機械学会フェロー。高圧ガス保安協会分科会専門委員、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)技術委員、日本熱物性学会理事などを歴任。

※この画面の情報は、すべて取材した時点でのものになります。

この先生・教授から学べるのは…

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