『Barrette』はアットホームな雰囲気が魅力のサロン。スタイリストである私も、お客様の気持ちに寄り添う施術を大切にしています。だから仕事のこだわりはご要望を決して否定しないこと。髪質などの問題で難しいケースでも事前にリスクをしっかり伝え、お客様と一緒にスタイルを形作っています。そのやりとりをきっかけにお客様が喜んでくださることや、何度も来店くださるようになることが一番の幸せ。先日も初めて指名してくださったお客様が、東京に転勤後も私の名刺をずっと持っていてくださり、5年ぶりに再会を果たした…という嬉しい出来事がありました。サロンに立つすべての時間が、私にとってやりがいを感じる瞬間です。
淡路島出身の私が最初にKANBIに興味を持ったのは、選択科目や留学制度といった学習制度の濃さ。実際にオープンキャンパスに参加してみると、先生との距離感もすごく私に合っていて迷わず入学を決めました。上昇志向の学生があふれる刺激的な環境の中で、“勝負事”が好きな私を発見(笑)。校内テストで1位を取ったり、学外コンテストで優勝したりと、在学中に確かな成果を残せたのは競い合える仲間がいてくれたおかげです。成長から生まれた自信が留学にチャレンジする後押しとなり、イギリスへのサスーン校費留学を実現!在学中に海外の感性や美容業界について深く学べたことで、“自分で何かを生み出したい”という意識がより高まりましたね。
どんな場所や環境で働くか?そこで自分に何ができるか?その答えを自分で探せるのも、美容師という仕事だと思います。東京の有名店ではなく、私が大阪のアットホームなサロンを選んだのは、学生時代の一人暮らしを通して人の温かさを大切に思えたから。そこには“自分の力でお店を有名にしたい!”という目標もありました。現在、SNSを通して積極的に作品発信を続けているのもそのひとつの方法。私の髪型を見て“同じスタイルにしてほしい”と来店してくださるお客様も増えていて、影響力の大きさとやりがいを感じます。フォロワーさんに新たな感動や発見を届けるため、常に工夫を心掛けようという意識が、美容師の探求心にもつながっています。
『Barrette』勤務/美容学科 卒/2012年卒/中学校の職業体験をきっかけに、夢を美容師に決めた川さん。将来を見据えてまずは商業高校へ進学する。「将来、美容師として独立できるよう、経理や経営の知識を学んでおこうと考えたんです。全商簿記や情報処理の資格も取ったんですよ」。KANBIへの進学、『Barrette』への就職、そしてスタイリストデビューと美容師の道を着々と進む一方で、プライベートでも大きな喜びをつかんだ。「昨年に結婚をしましたが、この先、子どもが生まれても美容師は辞めません。私を必要としてくれる人を大切にしたいので」。いつかはサロン経営にも挑戦したいという彼女の美容師人生は、今後も続いていく。