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美容師のズバリ!将来性は?

美容師のズバリ!将来性は?

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ほかのサービス業と比べても、ヘアカットやヘアメイクは機械化が難しい分野のため、技術のある美容師へのニーズが急激に衰えることはまず考えられません。美容室の数は増加傾向にあり、お店の競争は激化しています。また、国内の若い世代の人口が減っていくこともあり、美容業界では高齢者へのサービスやグローバル展開に目を向ける傾向が強くなってきています。日本人美容師のきめ細かな美容サービスは海外でも評価が高く、技術に加えて語学力を身につければ、海外で活躍するチャンスも十分にありそうです。

低コストとこだわり重視の二極化が進む

1000円カットなど低価格を売りにする美容室が増えています。月に1~2回と短い周期でカットに訪れる男性客でいっぱいというところも。一方、高いお金を払っても、自らが望むスタイルを求めたいという人が訪れる美容室もあります。女性の社会進出が進み、女性の1年あたりの来店回数が増え、1回にかける金額も増えているとも言われています。美容師として働く際は、自分はどちらのスタイルのお店がフィットするのか、しっかり考えるといいでしょう。低価格を売りにしている美容室で働くならば、短時間で一定の質以上のサービスを提供する能力が求められます。こだわりを重視する人が多く来店する美容室ならば、美容に関する高い技術と知識が必要になってきます。長く仕事を続けるためには、何にでも対応できる技術や知識が必要ではありますが、自分のどこを伸ばしていくのかは、働くお店のスタイルによっても異なってくるでしょう。

福祉美容師の人気が高まる予想

福祉美容師とは、介護が必要な人や、障がいをもっている人の自宅や病院、施設に訪問し、美容業を行う美容師のことを言います。高齢化が進んでいることは言うまでもなく、高齢者を相手にしたサービスは今後大きくなることが予想されますので、福祉美容師の活躍の場はますます広がっていくでしょう。なお、福祉美容師になるには、美容師免許に加えNPOや厚生労働省認定の協会が発行している認定福祉美容介護師の資格を取得することが推奨されています。国家資格ではありませんが、現場の安全などを考えると、一定以上の技術や知識が通常のサロンワークとは別に必要になります。実際に福祉美容師を始める人の多くは、まずは訪問型美容室に就職して、具体的なスキルを身につけ、その後必要に応じて資格を取るという流れのようです。

アンチエイジングに注力

「お肌のアンチエイジングは頭皮のケアから」というのは美容業界では常識となっています。少子高齢化が進む日本では、若者主体のサービスから、中年・高年齢層に向けたサービスに注力していくことは時代の流れと言えそうです。頭皮の血行を促進するヘッドスパには顔のリフトアップの効果もあるとされ、美容室でも人気のサイドメニューのひとつになっています。これまでも何度も書いてきていることですが、美容師には髪に関する施術のほか、「トータルビューティー」に対応する技術が今後はますます求められていくでしょう。

展望のカギは「グローバル化社会」

美容師の仕事は世界に共通するものです。さらに、日本独自の高水準のサービスは武器になるでしょう。日本に住む外国人の数は増えているため、そのニーズにこたえられるように毛質の異なるシチュエーションも訓練する必要がありますし、活躍の場を海外とする場合には言語の習得も必要になります。サービスの提供のしかたや、ターゲットを広くするなど、美容師の仕事は、自分自身でステージを広げていくことが可能です。

取材協力・監修

公文啓敬※2020年8月27日更新

美容師。青山、表参道エリアの有名店を経て、現在表参道のietto(イエット)、錦糸町のREANでサロンワーク。 東京、京都、シンガポールの三箇所を拠点に活動。サロンワークを中心に撮影、映画のヘアメイク、講師、執筆、雑誌など幅広く活動。幅広い知識と理論に基づいた「似合わせ」は定評を得ている。

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