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美容師として独立するには

美容師として独立するには

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多くの美容師にとってのゴールは、自分のお店を持つことかもしれません。しかし、お店を持つには、技術力、資金、人脈、経営力が必要ですし、近年の店舗過剰でお店を維持することも簡単ではありません。
そんな中にあってオープンから売上を伸ばし続けるサロンもあります。今回は、そんなサロンのひとつ、愛知県の郊外にあるサロンのオーナーに、オープンまでと、なぜ人気店になれたのか、今後の目標を聞きました。(取材協力/加藤和男)※掲載されている内容は、2017年9月時点での取材にもとづくものです。

オープンまで/最初のお店を3カ月で退職、お金を貯めるために大手チェーン店にも勤務

―職歴を教えてください
「20歳で美容学校を卒業後、地元にあるサロンに就職しましたがわずか3カ月で退職してしまいました。美容師同士のいざこざが絶えないお店でした。その後、他のサロンで5年半ほど勤務し、副店長を任されるまでになりました。
そもそも美容師になろうと思ったのは、自分で商売をしたいと考えていたから。独立を見据えて再びサロンを変わります。
お金を貯める目的と、これまでとは違った経営スタイルを見る目的で低価格店に勤務。低価格店の中でも、美容師もお客さまも年齢層が高めのサロンと、若いスタッフばかりのサロンの2つをあえて経験しました。」

28歳でオーナーに/サロンの名前に込めた想い・コンセプトとは?

独立したのは28歳の時。元々実家が所有していた土地に、路面店を構えます。
土地はあったとはいえ、路面店とあって開業資金は膨らんだと言います。
開業資金は、テナントとして入る場合は1000万円ほど、元々サロンがあった居ぬき店舗の場合は200~300万円ほどが目安だそうです。
サロンには子どもからお年寄りの方まで、幅広い年齢層のお客さまが来店します。サロンの名前の効果もあるのかもしれません。
資金面で大変なところもありますが、名前からコンセプトまで、自分の思い通りにできるのが、サロンをもつ楽しみの一つです。

―「みにくいアヒルの子」というサロン名にはどういった意味が込められているのでしょうか
「田舎にあるサロンなので、横文字で気取った名前はやめようと思っていました。おばあちゃんでも読める名前がいいなと。『白鳥のようにきれいになって帰って欲しい』という想いも込められています。」

―お店のコンセプトを教えてください
「『気軽に行ける美容室』がコンセプトです。コンセプトに沿って、カットは2000円台~、カラーは3000円台~で提供しています。この価格なら、以前はサロンに行くのは3カ月に1回だったという人が、2カ月もたたないうちに来店してくれる。お客さまがたくさん来てくれれば売上は増えます。もちろん、価格以上の価値を感じてもらうことが絶対に必要ですが」

なぜ、人気店になれたのか?/価格以上の雰囲気とサービスを提供


―なぜ人気店になれたのか、自分ではどう思われますか?
「路面店なので、外観デザインにはこだわりましたが結果的にそれが良かったようです。見るからに安そうなお店は、女性は少し見栄もあって入りたくないですよね。低価格ぽくないお店づくりが受けたようです。
また、髪の毛の長さに関係なく一律料金にするなど、明瞭会計も安心いただいています。」

―スタッフの定着率もいいと聞きました
「従業員時代に、自分が嫌だと思っていたことはスタッフにさせないと決めています。ヘアケア商品を勧める営業も強いていません。最初のサロンを人間関係が原因で辞めているので、働きやすい環境づくりには気をつかっています」

今後の目標/長く安定して働ける場所に


―オーナーとしての今後を教えてください
「スタッフ全員が長く安定して働ける環境を整えることに着手しています。なぜなら、美容師になる子たちの思考が、『自分のお店を持ちたい』から、『安定して働きたい』に変わってきているから。うちのサロンでは、基本給を高めに設定して、その代わりにインセンティブをつけていません。お盆前や年末、卒業シーズンなど忙しい時期には特別手当を出して、頑張った分はしっかり給料に反映しています。社会保険完備に間もなく切り替えることも決まっています。
いいスタッフがいれば、自然とお客さまも増えていきます。スタッフを大切にして、お客さまに喜んでいただき、2店舗、3店舗と増やしていけるようがんばります」

サロンのオープンから7年、低価格店とは見えないおしゃれな雰囲気と気軽に行ける価格で幅広い年齢層のお客さまに選ばれている同サロン。“いいスタッフがいればお客さまは自然と増えていく”との想いから給料や社会保険の整備に取り組むなど、美容師志望者のニーズにもしっかり応えています。お客さまにとってもスタッフにとってもいいサロンであること。それこそが人気店の秘密なのかもしれません。

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