消防学校を卒業後4年間消防署に勤務して、災害対応において人々を救助したり、都民の方へ防災訓練を行ったり、自衛消防訓練等の指導を行っていました。この仕事のやりがいはなによりも、自分の職務が人々の安全・安心を守ることにつながること。都民の方から感謝されたり、人々から防火防災意識が高まったという声を聞くと喜びを感じます。消防署勤務で知識を普及していくことの大切さを実感したため、希望を出して東京消防庁企画調整部に異動。現在は広報課でポスターやパンフレット、広報紙などの制作にあたっています。自分が制作した印刷物が街に掲示され、一人でも多くの都民の方に防火防災の意識を持って生活してほしいと願っています。
大原は「勉強ばかり」というイメージを持つ人もいるかもしれませんが、フレッシュマン研修やスキー・スノーボード研修など、楽しいイベントが盛りだくさん。特に印象に残っているのは関東の大原全体で行うスポーツフェスティバルで、私は1年次に町田校を統率するプロデューサーに立候補して、ほかのリーダーと共にダンスの振り付けや衣装を考え、町田校の学生に指導しました。様々な意見が出る中で、周りと協力しながらひとつのパフォーマンスとしてまとめ上げたことは大きな達成感がありましたし、チームワークの大切さも実感しました。プロデュース能力や、スケジュール管理能力など、仕事をする上で必要な多くの力が養われました。
大原に入学して本当によかったと思うのが、志の高い友人たちと切磋琢磨できたこと。事務職、公安職の違いはあっても、同じ目標を持つ仲間と放課後に残って勉強したり、共に学力を高め合えたからこそ試験に合格することができました。そんな友人たちと、勉強だけでなくイベントを通じてかけがえのない思い出をたくさんつくることができて、とても楽しい2年間でした。卒業した今も何かあればすぐに連絡を取り合える、一生ものの仲間です。また、大原は公務員コースでも民間企業の対策も同時に行えるので、進路に迷っている人にもおすすめできます。ぜひ、視野を広く持ち、多くのことに興味を持ってどんなことにも挑戦してほしいと思います。
東京消防庁企画調整部広報課広報係勤務/警察官・消防官コース(2・1年制)/2015年3月卒/東京消防庁に入庁する際の目標は、人々に憧れられる職員になることだったという出口さん。これまでの仕事で嬉しかったエピソードを聞くと、「消防署の警防課防災安全係で消防少年団を指導していた際、高校生の女の子に『多くの人を笑顔にできて、信頼される出口さんのような消防官になるのが夢です』という手紙をもらえたことですね」と語ってくれた。「特殊な災害活動業務を除き、消防の業務は女性だからという特別扱いはほとんどありません。これからも、後輩や子ども達から尊敬される職員となれるよう、努力していきたいと思います」。