栄養士として働き始めて2年目。現在、0歳から5歳児までの保育園児50名の食事を作っています。午前のおやつから夕食づくりまで厨房には長時間いますが、異物混入はもちろん、食材のカットの仕方やアレルギーのある園児に対するケアなど、子どもの命を預かる栄養士には様々な場面で細心の注意が必要です。そんな中でも、厨房を出て園児たちの部屋を回り、食事やおやつの感想を聞く時間はホッとします。満面の笑みで「美味しかった!また作ってね」という声はとても嬉しく、モチベーションが上がり、やりがいへとつながります。たまには園児からの厳しい意見もありますが、課題改善のチャンスだと捉え、よりよい食事の提供を心掛けています。
振り返ると、愛国学園短大ならではの学びをたくさん経験しました。中でも思い出に残っているのが、誰を対象に、何をテーマにするかを決めて発表する、食育を実践的に学ぶ授業です。発表内容は全員違います。各学生の発表に対する先生のアドバイスを聞くことで、多くのことを学びました。言葉遣い、声のトーン、フリップボードの文字の大きさや漢字の使い方など、年齢により異なる対象者への配慮についても学び、それらが今、保育園での食育の時間に役立っています。私の勤務する株式会社LEOCは食育を大切にしており、そのための会議も開かれます。正しい知識を伝え、「食」で子どもの健康と成長を支える栄養士の仕事に大きな魅力を感じています。
中・高とソフトボールに夢中だった私は、以前からスポーツ栄養にも興味がありました。LEOCに就職を決めたのも、社内で講習会を開くなどスポーツ栄養について学べる環境があったからです。いずれはアスリートを栄養面から支える管理栄養士として活躍できるよう、日々仕事に取り組んでいます。まずは管理栄養士の受験資格を取得するため実務経験を3年間積み、その次に試験に合格して、管理栄養士資格を取得することが目標です。その後は病院などで患者さんの健康状態を把握し、触れ合いながら栄養指導を行い、様々な経験を通して、管理栄養士としても人間としても成長し、周囲から信頼されるようにキャリアアップしていきたいです。
株式会社LEOC/家政科 食物栄養専攻/2022年卒/「食」を通して子どもたちに健康や命の大切さを伝えることのできる栄養士の仕事に魅力を感じ、保育園での仕事を希望していた田中さん。複数の委託施設の中で希望が叶い「みらいく東砂園」へ配属されて2年目を迎えた。日々、栄養士としての仕事に取り組む一方で、管理栄養士の資格取得を目指して奮闘中。いずれは、アスリートを支える管理栄養士として活躍するという目標をもっている。愛国学園短期大学には、卒業生を対象にした管理栄養士の試験対策をサポートするシステムがあり、田中さんもそれを活用したいという。