入社直後から、サッカーボールやアパレルといった自社商品やロゴ、Webやポスター、企画書など、幅広いデザインを任されています。株式会社イミオが手掛けるスポーツブランド「sfida」は、日本フットサルリーグ2021-22シーズンの公式試合球を提供していて、僕は女子リーグの公式試合球のデザインを担当しました。男子のクールな色づかいに対して「優雅さ」を出したくて、ピンクや水色などのパステルカラーを使いました。はじめは10案以上あったプランを絞り込んでいき、納得ゆくボールが完成した時には興奮しました。大きな仕事を任せていただくこともあり、その責任は重大ですが、一つひとつの経験が成長へと繋がっていると思います。
モノづくりが好きで、中学生時代の夢は大工さん。高校時代に映画をよく見るようになり、ポスターのカッコよさに惹かれて「デザイン」や「配色」に興味を持つように。いつしか、建物だけではなく「目に見えるモノすべてをデザインしたい」と思うようになり、グラフィックデザインの道に進みました。入学したときは知識ゼロでしたが、少人数制で、わからない部分はすぐ先生に質問できる環境の中、基礎からしっかり学べました。自分のできることや視野が広がるにつれ、「平面だけでなく立体的なものまでマルチにデザインしたい」と思うようになり、サッカーボールやアパレルのデザインにも携われる、現在の「株式会社イミオ」に巡り会いました。
東京工学院専門学校には多様な学科があり、自分とはまったく違う分野を学ぶ学生とコラボや交流をしながら学べます。僕はオープンキャンパスのスタッフをしたり、海外姉妹校の同年代の学生と交流できるイベント「インターナショナルウィーク」のリーダーを務めたりしていたので、いろいろな学科に友人ができました。また、先生との距離の近さも東京工学院の魅力。特にお世話になった加藤先生は、自分にとって「親」のような存在です。入学間もない頃に山口県の自転車プロジェクトのポスターやロゴを考案した際は、先生に背中を押されて山口県庁までプレゼンに行きました。今ふりかえればそれが、僕のデザイナーとしての第一歩だったと思います。
株式会社イミオ 勤務/グラフィックデザイン科(※2022年4月より「デザイン科 グラフィックデザインコース」)/2020年3月卒/もともとスポーツが大好きで、自転車競技に取り組んでいたという石井さん。東京工学院専門学校を卒業後、サッカーに関するさまざまなビジネスを展開する「株式会社イミオ」に入社する。ボールやアパレルといった商品から自社Webサイト広告、ポスターなど、手掛けるデザインは幅広く、それだけに日々勉強は欠かせないという。後輩たちには「分野選びは、少なからず自分の分かる分野、スキルアップに繋がりそうな分野、何より自分がやって楽しいことは何かを考えることが大事です」とアドバイスを送ってくれた。