プロのアメフトチーム「富士通フロンティアーズ」のアスレティックトレーナーとして、選手の身体のケアを担当しています。テーピングやリハビリなど、ケガのケアが中心ですが、試合中や練習中の水出しなども私たちの仕事です。この仕事のやりがいは、何といっても勝利の喜びを選手やファンの皆さんと共有できること。自分が試合に出るわけではないのですが、チームスタッフの一員として、身近で選手をサポートしているからこそ、勝ったときの喜びは言葉で表現できないほど。一方で、トレーナーは選手の精神面もサポートするので、選手との信頼関係がとても大切。日頃からまめにコミュニケーションを取り、信頼関係を築けるよう心掛けています。
中高時代は器械体操をしていましたが、ケガのため選手として競技の道は諦めることに。当初は美容師になる道も考えましたが、しだいに「大好きなスポーツに携わる仕事がしたい」と思うようになりました。自分がケガで苦しんだ分、辛い時こそ選手をサポートしたい。それができる仕事が理学療法士であり、アスレティックトレーナーだったんです。高校卒業後、姉妹校の東京スポーツ・レクリエーション専門学校(東京都認可の専修学校)に入学してトレーナーとしての技術を習得。卒業後、理学療法士の資格を取得するために東京メディカル・スポーツ専門学校に入学しました。トレーナーになりたい!という明確な目標に向けて全力投球した6年間でした。
東京メディカル・スポーツ専門学校在学中は、昼間は整形外科でアルバイトをしながら現在のアメフトチームでトレーナー活動も行い、夜は学校へ、という毎日を送っていました。TMSの先輩たちは、プロスポーツチームや病院など、さなざまな現場で活躍しているので、コネクションを通じてアルバイトを紹介される機会もたくさんあります。学生時代からとにかく現場に出て経験を積むことが、プロのトレーナーになるための近道だと思って頑張ったことが、今につながっています。一方で、理学療法士の資格を取得するには、勉強も欠かせません。覚えることもたくさんあって大変でしたが、その先にやりたいことがあったからこそ頑張ることができました。
西葛西南口整形外科 勤務/理学療法士科II部(夜間部)/2020年卒/理学療法士として西葛西南口整形外科に勤務する一方、アメリカンフットボール日本選手権1位の富士通フロンティアーズのアスレティックトレーナーとして週に3回、練習や試合に帯同する神永さん。将来プロスポーツ選手のアスレティックトレーナーになりたいという目標を持つ人に「現場に出ることが何より大切」とアドバイスを送ってくれた。「現場では選手と色々な話をします。テーピングひとつにしても、選手と話しながら行うからこそ力加減なども把握できるようになります。こうして顔を覚えてもらい、信頼関係を築くことで、チームの一員として認められるようになっていきます!」。