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理学療法士の気になる?年収・給料・収入

理学療法士の気になる?年収・給料・収入

「理学療法士」と聞くと、社会情勢に左右されない医療系職種で、安定したイメージを多くの人がもつのではないでしょうか。
理学療法士は、男性70,970人、女性65,020人(平成29年度 賃金構造基本調査より)となっています。男女の割合に大きな偏りがなく、ほぼ半々となっており、女性も活躍している職業といえます。

理学療法士の収入はどれぐらい?

理学療法士の給与体系については、施設の種類や地域格差などによって多少の変動があり、さらに教育年限などによっても異なります。また、同じ施設内でも医師、看護師、薬剤師などとは別の給与体系の設定となり、理学療法士は、作業療法士、診療放射線技師、臨床検査技師などと同様の給与体系となっている場合が多く見られます。

理学療法士の初任給は?

また、一般的に見ると国公立施設の初任給は私立施設の初任給に比べて低く設定されていますが、のちの昇給率は高い傾向があるようです。
それでは、実際のところ、年収はどれぐらいでしょうか。「平成29年 賃金構造基本統計調査」(厚生労働省)によると、理学療法士の平均月収は男性で27.7万円、年間ボーナスは64.8万円。女性の場合、平均月収26.6万円、年間ボーナスが63.0万円という結果でした。理学療法士は国家資格が必要な職業であるため、収入の男女差はほとんどないといえます。

理学療法士の平均給与

理学療法士の平均給与

理学療法士は年齢や経験によって収入の差はあるの?

それでは、年齢や経験年数によって収入は変わっていくのでしょうか?
作業療法士とまとめてのデータにはなりますが、厚生労働省が公表している賃金構造基本統計調査で理学療法士・作業療法士の年齢別平均年収額の推移を見てみると、年齢を重ねるとわずかではありますが、徐々に上昇し、50代前半にピークに達しています。20代前半(20~24歳)の男性では319.6万円、女性は309.1万円です。そこからなだらかに増加し、30代前半(30~34歳)で男性403.2万円、女性378.4万円。40代後半(45歳~49歳)で男性480万円、女性475.1万円、50代前半(50歳~54歳)で男性561.2万円、女性526.2万円でピークに達します。

理学療法士・作業療法士の年収の推移(年齢別)

理学療法士・作業療法士の年収の推移(年齢別)

次に、経験年数別で見ていきましょう。月収平均は、経験年数0年めで23.4万円、1~4年めで24.7万円、5~9年めで26.7万円、10~14年めで29.7万円、15年め以降で33.7万円と、経験年数が増えるごとになだらかに上昇しています。

経験年数による理学療法士の収入の推移

経験年数による理学療法士の収入の推移

年間ボーナス額は、0年めで7.2万円、1~4年めで59.4万円、5~9年めで68.4万円、10~14年めで77万円、15年め以降は90.7万円となっています。0年めから1年めにかけて大きく上昇した後、勤続年数が増すごとに少しずつ増加しています。

理学療法士は働く施設の大きさによって収入の違いはあるの?

次に、働く施設の規模によって収入に差が出るのかを見ていきましょう。
施設規模別の平均年収額を見てみると、働く施設の大きさが小さくなるほど、基本賃金が高くなる傾向があるようです。一方で、施設の大きなところは、年間ボーナスが高い傾向にあります。総額にほぼ差はありませんが、給与の支払われ方が異なっています。

理学療法士の年収・年間ボーナス平均額(施設規模別)

理学療法士の年収・年間ボーナス平均額(施設規模別)

理学療法士が収入アップするための方法は?

理学療法士は多くの場合、病院や福祉施設で働くことになります。そこで収入を増やすには、どのような方法があるのでしょうか。
まずは、さらなる専門性をもつことが挙げられます。日本理学療法士協会が理学療法士に対して設けている「専門理学療法士」や「認定理学療法士」といった制度を使い、キャリアアップを目指すことができます。理学療法士として、同じ組織に長年在籍し経験を積むことで、収入はゆるやかに増加しますが、大幅な金額アップの期待はさほどできないのが現状です。より高い専門性をもつことは、管理職に就いたり、有利な転職先につながったりする可能性があります。
また、活躍の場を海外に広げるのも一つです。海外で学位(修士、博士)を取得するケースや、海外の病院で研修を受けたり働いたりするケース、また青年海外協力隊としてリハビリテーションの指導を行っている理学療法士など、海外で活躍するケースも少なくありません。また、アメリカでは、理学療法士が高い地位を獲得しており、自分のクリニックを開業することができるほどです。そのような国で働くことで収入を大きく伸ばせる可能性があるでしょう。

理学療法士は今後ますますニーズの高まるやりがいある職業

理学療法士の平均年収は、日本の平均年収420万円(平成28年度 民間給与実態統計調査より)と比べて、決して高いとは言えません。また他の医療系資格職である看護師や准看護師の平均収入と比べても低めではあります。しかし今後の高齢者増加により、ニーズが高まる可能性がある職業といえます。日々進化する高度な医療について深い知識をもち、その知識を利用しながら、患者さんを健康な状態へと導く、やりがいのある職業です。

出典

「平成29年賃金構造基本統計調査」(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2017/index.html

丸山仁司(2014)『理学療法士になるには』ぺりかん社

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