当園は縦割り制のクラス編成となっており、31人の3、4歳児クラスを、担任と副担任の私二人で受け持っています。まだ入職1年目なので未熟な点が多々ありますが、日々子どもたちの成長を身近で感じられることが何より嬉しいです。昨日までできなかったことができるようになること、「せんせい、だいすき」と言ってもらえることが、仕事へのモチベーションにつながっています。また、経験を重ねるにつれて、子どもの目線で考えることの大切さも理解できるようになってきました。たとえば列に並んでいるときに遊んでしまう子どもにも、大人目線で注意するのではなく、子どもの気持ちを考えることで、声掛け方法も違ってくるんです。
高1の職場体験で保育園に行きました。高3の夏休みの課題ではボランティアをすることになり、今度は幼稚園に。その幼稚園が今働いている園なんです。改めて保育にかかわる仕事に魅力を感じ、本気で保育の道に進むことを決めました。学校選びで迷ったのは玉成を含めた2校。玉成に決めたのは、幼稚園教諭と保育士のどちらの資格も取得できることと、敷地内に園があり、実践的に学べる環境だったからです。また、最近は保育の仕事を選ぶ男性も増えていますが、まだまだ少ないのが現状。その点玉成は男子生徒も多く、私の代は50人中10名が男子。学び始めると性差は気にならなくなるものの、同じ目標を持つ男子学生がいるのは、やはり心強かったです。
身体を動かす授業は得意でしたが、苦手だったのが暗記系。しかし、資格を取らなければ保育の道には進めないので、暗記は必須。そこで集中的に3回繰り返して問題を説く独自の勉強法を見出し、苦手を克服していきました。玉成の学びはとても幅が広く、授業のすべてが今の仕事のヒントになるものばかり。保育の現場では、いろいろなものを作る機会が多いのですが、学生時代に習ったコツが活かせることもたくさんあります。このように、仕事に役立つ「引き出し」をたくさん与えてもらえた学生時代でしたね。社会に出ても学びは続きます。玉成時代に使っていたテキスト類はすべて今も持っていて、今も時々テキストや教科書を見直しているんですよ。
学校法人みんなのひろば ふじようちえん 勤務/保育専門課程 保育学科/2022年3月卒/玉成保育士専門学校卒業後は、自身が通っていた「ふじようちえん」に、幼稚園教諭として入職。「大好きな園だったので、ぜったいにここで働きたいと思っていたんです。だから専門学校在学中は、自ら本園に連絡してアルバイトをさせてもらいました。当時の担任の先生も在籍していて、僕のことを覚えていてくれたときはとても嬉しかったですね」と笑顔で語る宮野さん。「入職3年目ぐらいからは、担任を任されるようになります。しっかり担任としての責務を果たせるように、日々先輩や子どもたちから学び、信頼される人材になりたいです」。