コーヒー専門店で、接客、コーヒーづくり、豆の販売などを担当しています。当店では、ご注文をいただきコーヒーを淹れ、ご提供するまでの全行程をひとりのスタッフが行います。舌の肥えた常連のお客様も多いため、淹れる技術はもちろん、高い専門知識と接客力が求められます。想像していた以上に奥が深い仕事なので、勉強勉強の毎日ですが、それがやりがいにもつながっています。まだまだ未熟な私ですが、最近は、以前担当したお客様がまたご来店くださったり、おすすめしたものを気に入ってくださる機会も増えてきました。お客様の笑顔は、私にとって何よりの励み。どんなときにも笑顔を絶やさず、お客様と向き合っていきたいです。
小さい頃から、よく母と一緒にお菓子を作っていました。いつしかお菓子作りを仕事にしたいと思うようになり、本校に進みました。スイーツパティシエ科で学びましたが、1年次の授業でコーヒーについて学んでからは、お菓子よりもコーヒーのことに興味がわき、もっと深く知りたい、技術を身につけたい、と思うように。気温や湿度によって微妙に淹れ方やエスプレッソマシンの調整が必要だったりと、コーヒーの世界は本当に奥が深いんです。マシンの調整などはとても難しいので、2年目の私はまだまだ任せてもらえません。でも今の職場では、本当に素晴らしい先輩方に恵まれているので、つねに目標を高く持つことができます。
お菓子作りよりも、コーヒーにより興味を持った学生時代。でも、製菓に関わる学びは決して無駄ではありませんでした。なかでも皆で協力しながら行うお菓子作りの実習や店舗販売実習は、本当に勉強になりました。たとえばレシピの考案からお菓子作り、学内店舗での販売までを学生が行う店舗販売実習では、一般のお客様と接することで、接客のスピード感の必要性を体感しました。また、店舗では限られたスペースのなかで効率的に動かなければなりませんが、その際にはお互いに声をかけ合うことの大切さを学びました。こうして学んだことは、すべて今の仕事に役立っており、学生時代にきちんと学んでおいてよかった、と日々実感しています。
丸美珈琲 MARUMI COFFEE STAND sitatte sapporo店 勤務/パティシエ・カフェ科/2016年3月/コーヒーについてより深く学びつつ、技術も磨くことができるコーヒー専門店への就職を希望していた際、現在の職場と出会う。しかし自分にはレベルが高すぎるのではないか、と当初は悩んだという。「そんなときに背中を押してくださったのが、札幌スイーツ&カフェの先生方でした。おかげで気持ちも前向きになり、面接では自分の目標やコーヒーへの熱意をしっかりと伝えることができました」。当面の目標は専門知識と技術力の向上。「ゆくゆくは、職場の先輩たちのようにコーヒ―インストラクターの資格も取り、専門性を高めていきたいです」。