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専門学校/京都
日本最初のコンピュータ教育機関 京都コンピュータ学院(KCG)では、コンピュータの基本構造や理論など、情報科学の基礎を着実に修得。さらにプログラミング、ゲーム、データサイエンスなどを学びます。
農学とは
農業に関わる理論と技術を研究し、環境保全に寄与する
農学とは、食料となる穀物や野菜、動物、さらには住居や衣服となる植物など、私たちが生活のために利用するあらゆる生き物を対象に、その生産から販売の各過程について研究する学問です。育てて消費するというだけでなく、それが将来にわたって持続可能になるよう、さまざまな角度から探究していきます。農業実習や加工実習、フィールドワークなど、実体験を通じた学びが多いのも特徴です。卒業後の進路としては、食品関係の企業に就職する人が多数を占めますが、流通や販売についても学ぶため、そうした強みを生かす道もあります。
農学の学び方
-農学の研究対象は、生活に必要なすべての生命
農学は、私たちの食糧となる穀物や野菜、牛や豚などの家畜、さらには魚、また、住居や衣服となる木材や木綿、そして装飾品として使われる花や真珠といった生き物を飼育・栽培し、それらをそのまま、あるいは加工して利用するといったことについて研究する学問です。農業というと、耕作や畜産などがイメージされやすいですが、実はその対象は多岐にわたり、私たちの生活のために利用されるすべての生命を生み出す活動が、農学という学問に含まれるといっていいでしょう。
-目指すのは、将来にわたって持続していける手法
農学の最大の目的は、こうした生命を生み出し利用するだけでなく、それが将来にわたって持続可能となるようにすることです。命は、何もないところからは生まれません。無計画に消費し続けていれば、いつかは使い尽くしてしまいます。その種が絶滅してしまえば、同じものは二度と生まれません。また、気象条件などが良く豊作になっても、需要に対して供給が多過ぎれば収穫物は無駄になってしまいますし、需要と供給の量がかみ合っていても、流通や販売の経路が整備されていなければ利益にはなりません。あらゆる条件をクリアして初めて持続可能なシステムが整うのです。そうした体系を作り上げるには、作物や家畜の育て方といった生産の部分だけでなく、加工、流通、販売、環境、そして未来を担う人材育成など、さまざまな領域を研究し、最適な方法をみつけだす必要があります。その役目を果たすのが農学です。つまり、生活に利用するあらゆる生命の生産から販売、そして後進の育成まで、その全般を研究する学問というわけです。これを細分化すると、農芸化学や農業経済学、農業工学といった学問分野に分類できます。農学は、私たちの衣食住を支えるだけでなく、流通や経済といった社会的な活動や、他の種を守ることにも貢献することのできる学問。命を育み、守り、そしてつないでいくための手法を追究するという、私たちの生活に欠かすことのできないものなのです。
-幅広い学習内容で研究テーマも多彩
1、2年次は生物学や化学といった基礎科目から、経済学や栄養・食物学、環境科学や教育学に関することまで網羅的に学び、さらに、生産、加工、流通、販売、そして教育といった知識を身につけていきます。その学びは幅広く、農業について多角的に理解を深めることになります。学年が上がるとより専門的な授業が行われるようになります。そして、3年次から研究室に配属され、学びを深めながら、4年次までじっくり研究をするというのが一般的です。学びが広いだけに、農作物の品種改良、水産物の養殖、発酵や調味料などの食品加工、食品の需要と供給のバランス、環境汚染など、その研究テーマは実に多種多様にあります。何にでも挑戦できる環境が整っているともいえますが、その分、自分の興味ある分野をしっかりと見きわめていくことが重要になります。
-実習や体験型の授業で理解を深める
農学を学ぶうえで欠かせないのが実体験です。農業実習や加工実習など、多くの大学ではたくさんの実習が設けられています。さらに、フィールドワークなど、流通や販売について、現場で学べる機会もあります。実際に体験し、肌で感じることで、それぞれの過程の仕組みや流れについて深く理解し、また、農学の全体像を把握することができます。座学で知識を詰め込むだけではなく、自分で体を動かすことで、初めて本当に生きた知識が身につくのです。大学によって、どんな施設、設備があるか、どんな実習、体験ができるのかは大きく異なります。田畑や牧場のある大学もあれば、大きな生簀で養殖の実験をできるところもありますし、発酵食品を実際に作れる施設を有している大学もあります。自分が惹かれる研究ができるかどうか、あるいは実習ができるかどうかはその大学の環境によって大きく変わってきますから、大学を選ぶときにはこうしたポイントもしっかり確認するようにしましょう。また、農学は私たちの衣食住に関するものを扱う学問ですから、その対象は身の回りにたくさん存在します。毎日の食事や来ている洋服、住んでいる家、そしてスーパーに並ぶ加工食品やその保存方法、売れ行きや値段など、見渡してみると、あらゆるところに学びを深めるヒントは転がっています。普段の生活の中でも意識してみることで、より理解を深められる学問といえるでしょう。
-生活を豊かにする手法を探る
自分たちの衣食住がどのように支えられているのかといったところに興味がある人には、農学は最適です。農学系の学部や学科では、私たちが食べるものはもちろん、着るものや住む場所、装飾品といったものがどのように生み出され、どのように私たちの手元に届くのかといった仕組みを学ぶことができます。より専門的な学びになると、そこからさらに踏み込んで、それらをより効率的に生産したり、新しい製品を生み出したりする方法であったり、流通や販売といった切り口から経済発展に貢献するような仕組みを作り出したり、農学的な観点から環境問題について考えたりと、さまざまなテーマで学び、研究することができます。これらはすべて私たちの生活に密接にかかわる問題です。これらの問題を解決することは、そのまま生活をより豊かにすることにつながっているのです。そういった意味では、自分や人々の生活をより豊かにしたい、その方法を探ってみたいという思いをもっている人にとっても、農学は非常にやりがいのある学問だといえます。
-生き物についての学びを実社会に生かす
生き物が好き、あるいは生き物に興味があるということで、農学を選ぶ人も少なくありません。生き物を対象とした学問には、ほかにも生物学やバイオ・生命科学、医学や獣医学などがあります。生物学は基礎科学で、ほかの応用科学の基礎となる知識体系の構築を目指す学問です。また、バイオ・生命科学は、生き物を細胞や分子のレベルで研究し、それを食品や医学に活用します。医学や獣医学は、人や、ペットや家畜を中心とした動物の健康や病気の治療について研究します。こうした類似の学問と比較すると、植物や動物を育て、そしてそれをさまざまな形で利用する農学は、生き物により深くかかわることができ、より自分たちの生活に密着したテーマを学べるといえるでしょう。生き物が好きというなかでも、実際に生き物に触れて学ぶことや、学んだことを生活に生かす、あるいは実社会に役立てるといったことに重点をおいて考えるのならば、農学は最も近い学問といえるでしょう。
農学 学びのフィールド
農学は、食料となる植物や動物、住居などに利用する木材、さらにいえば装飾品となる真珠など、私たちが利用するあらゆる生命を研究対象としています。ですから、牛や豚、鶏といった家畜に関して研究する畜産学や、漁業や養殖に関する水産学、そして林業に関する森林科学などは、広い意味での農業に内包されます。また、単に作物を育てて出荷するというだけでなく、生産から販売までの過程すべてが農学の領域には含まれていますから、例えば流通や販売なら経済学、加工に関しては栄養・食物学、そして気象などの条件については環境科学といった学問が関連します。また、人材育成という面では、教育学も関係するといえるでしょう。
<農学>
●園芸学
果実、花弁といった対象ごとに、細密な研究をする。
●造園学
都市緑地計画などを環境を計画、デザインし、人と自然が調和する環境を研究する。
●緑地・環境学
人類の生存にかかわる環境問題について考察する。
●昆虫学
害虫の駆除についての研究や有用昆虫についての研究をする。
●植物生理学
植物(作物)を生産するうえで欠かせないエネルギー代謝・物質の輸送と伝達などを解明する。
<農業工学>
●農業土木学
農地の整備やかんがいのための水利構造物開発など生産基盤の整備を考える。
●農業機械学
農業機械や施設を少しでも向上させるための研究をする。
<農業経済学>
●農業生産経済学
農作物の原価計算や農業会計の原則を確立する仕組みを学ぶ。
●農業生産学
動物、植物、家畜の生産とその周辺の農業経営合理化の方法などを研究する。
●農家経済学
地域の規模を考え、そこから見た農業計画を考察する。
<農芸化学>
●生命工学・応用生命科学
分子・細胞レベルから固体レベルにいたるあらゆる手法で生命現象を解明する。
●応用生物学・応用生物科学
蚕糸など天然素材の研究を基盤としながら、遺伝子工学や細胞工学などバイオテクノロジーの分野に領域を広げて研究する。
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