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銀行に就職すると、最初は支店に配属されて地元の会社を担当する法人営業の仕事に就く人が大半です。何年か経つと、別の支店に異動して法人営業を続ける人、別の専門性の高い業務を担当する人に分かれてきます。
支店に勤務する銀行員の1日
ある銀行員の1日
朝8時、銀行の支店で働く人たちが出勤してくる時間です。9時に窓口を開ける準備をするためです。企業を担当する法人営業の人たちも同じ時間に出勤してきます。
9時までメールや伝言メモをチェックして、必要なところには返信をします。また、その日の予定を確認して、営業に出る準備を進めていきます。
多くの会社で始業時刻を迎える9時に合わせ、担当する企業に訪問するために銀行を出ます。訪問先では情報交換をしながら、企業の経営状況がわかる書類を預かったり、銀行に望んでいる要望をくみ取ったりします。
今回話を聞いた銀行員の場合は、できるだけ午前中に訪問する予定を固めているそうです。午後は銀行に戻り、集中してデスクワークを進めていくためです。集めてきた情報を整理したり、会社からお預かりした書類をもとに財務分析をしたりしていきます。融資(お金を貸し出すこと)の相談があった場合は、上司と相談をしながら書類を作成していきます。
昔は夜遅くまで働くことも多かったそうですが、最近は19時ごろに業務を終えて退行しているそうです。
支店だけが銀行じゃない 本店勤務の銀行員の1日
銀行員の仕事は支店での法人営業だけではありません。最前線でお客さまと向き合っている人たちを支える仕事もあります。例えば、海外の取引先とのお金のやり取りをサポートする外国為替部門、会社買収や合併をサポートするM&A部隊などです。
現在、M&Aの担当として、本店に勤務しているある銀行員の出勤は、8時から8時半の間です。席に着いてメールや伝言メモを処理するのは支店にいたころと変わりません。しかし、その後は決まったパターンで仕事を進めることはないそうです。
一つの案件は半年から1年かけて取り組んでいます。それをいくつか、同時並行で進めていきます。それぞれの案件には進めていく手順はありますが、どこまで進んでいるかで、やることは変わってきます。また、お客さまの都合で動くことも多くありますから、1日を決まった流れで過ごすことできません。
ですから、毎朝、メールチェックのあとは、前日にリストアップしておいた「その日にやるべきこと」を一つひとつ進めていくようにしているそうです。
M&Aは、支店の法人営業がお客さまから相談を受けてもち込んでくることが多いですが、逆にお客様の状況を見て、銀行から提案していくこともあるそうです。それだけに、普段から支店の人たちとコミュニケーションを取っておくことが重要です。
日々、違う仕事に取り組んでいるため、退行の時間は一定していません。しかし、最近の「働き方改革」の流れもあって、遅くとも20時には会社を出ているそうです。
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