私は主に、回復期リハビリテーション病棟の入退院支援に関わる業務を担当しています。入院支援では、外部の医療機関から患者様の転院のご相談を受けたら、当院の医師や医療スタッフとの間に入って患者様の受け入れの調整を行います。退院後、ご自宅に帰られる場合には、ご家族、医療・福祉スタッフ、福祉用具業者等の間に入って調整、施設に入所される場合は受け入れ先との調整など、日々さまざまな業務に奔走しています。患者様のお身体のことだけでなく、どの施設に入居できるか、どの減免制度が使えるかなど、ご家庭の経済事情にも踏み込むため大変気を遣う仕事ですが、無事退院となりお礼の言葉をいただけることがやりがいに繋がっています。
母が福祉に携わる仕事をしており、子どもの頃に職場に遊びに行った時に利用者の方から親しみをもって接していただいていたので、小さい頃から福祉に興味がありました。高校では陸上部に所属しており、身体障害のある方のマラソン大会のお手伝いをする機会があったことで、障害のある方をサポートする仕事に興味が湧きました。福祉への興味から国際医療福祉大学のオープンキャンパスに行き、福祉に関わるさまざまな資格・仕事があることを知りました。そのなかで、社会福祉士だけでなく、精神障害の方をサポートする精神保健福祉士の資格もダブルでめざせるコースがあることに魅力を感じて、国際医療福祉大学に進学しました。
医療福祉・マネジメント学科では2年次から5つの専門コースに分かれます。私は精神保健福祉コースに進み、精神保健を含む、より専門的な内容について学んでいきました。また、ソーシャルワーカーはさまざまな機関に配置される職種なので、在学中は幅広い分野について学びました。3年、4年次には福祉施設や精神科病院へ実習に行き、現場を見なければわからない患者様の様子や病院の雰囲気、ソーシャルワーカーが担う役割を肌で感じる貴重な体験ができました。就労施設に行った際には、就労技術を指導する以外にも他者との交流・社会参加の機会を作り、就職を見据えて生活リズムを作ることも職員の大事な役割であることを改めて学びました。
国際医療福祉大学塩谷病院 地域医療連携室 勤務/医療福祉学部 医療福祉・マネジメント学科 卒/2016年卒/現在の職場を志望した理由は、「精神保健福祉士として将来的に精神障害の方の支援に携わりたい思いがありますが、まずは基盤になっている医療ソーシャルワーカーとしての経験を積むことが大切だと考えました」とのこと。「まだまだ勉強すべきことが沢山あります。福祉制度の縛りはありますが、ご本人やご家族の気持ちに寄り添って調整していくことを心がけています」とめざす医療ソーシャルワーカー像を語る阿美さん。趣味は繁華街やアウトレットでのショッピング。