公立小学校の教員になって10年。現在は小学2年生の担任として全ての科目の授業を担当。「絵が得意」「新しいことに挑戦することが好き」など自分が持っている良さや強みを存分に活かして教育にあたっています。子どもたちと過ごす毎日は、まるで小説の世界に入ったようだと感じます。毎日違った出来事のある充実した日々の中、子どもたちの豊かな発想力、成長する姿を身近で感じられることは、教員の仕事の素晴らしいところだと思います。また、ICTの活用について学び合うグループを地元で立ち上げたり、教育に関するテーマについて対話するポッドキャストを配信したりと、自分の手の届く範囲で日本の教育に貢献する活動も展開しています。
聖学院を選んだ理由は、少人数制で手厚い指導が受けられること。先生方と信頼関係を築きながら学べる環境の中、授業や学級経営のベースとなる知識や技能はもちろん、自ら学びを進める力といった目に見えない力(非認知能力)も育めたと思っています。教員を目指す仲間たちと「教職支援センター」で励まし合いながら学べたことも強く印象に残っていますね。教員採用試験を熟知した先生による試験対策の指導は厳しい中にも優しさを感じられるものでした。「教員として大切なことは何か」という試験合格後までを見据えた指導だったのだと、教員になった今、実感しています。共に学んだ仲間はみな教員となり、卒業後も交流が続いているんですよ。
10年間でほぼ全ての学年を担任してきました。いろいろな年齢の子どもたちの成長に携われることも、教員の仕事の面白さのひとつ。想像を超えた発想や成長を見せてくれる子どもたちの姿が仕事への意欲にも大きな刺激にもなっています。私が意識しているのは、知識の獲得をゴールとするのではなく、何かのプロジェクトを達成するために一生懸命取り組んでいる内に自然と学んでいるような授業です。自由な発想を促し、その子の良さを最大限に引き出す。そして「学びたい」「やりたい」という探究心を加速させる教育を目標としています。私自身もさらに教育に関する理解を深め、日本の未来を創る子どもたちの成長を支えられる教員となりたいですね。
埼玉県久喜市立久喜小学校/人文学部 子ども教育学科(旧:人間福祉学部 児童学科)/2014年3月卒/児童教育に関心を持ち、小学校教諭の免許状などを目指せる聖学院大学に入学。模擬授業を経験したことで教える楽しさを知り、教育実習で子どもの素直さに触れたことで、小学校教諭という仕事の素晴らしさを実感したという。教員採用試験対策では校長経験を持つスタッフの指導が受けられる「教職支援センター」を活用。「一人だったら心が折れていたかもしれない。友人や先生方と築いた信頼関係が支えになりました」と語る。卒業後は公立小学校の教員となる。学力向上主任として児童の学力アップにも貢献し、同僚の教員や校長などからの信頼も厚い。