救急救命士として救急現場において、傷病者の観察や処置を行い、病院選定を行い搬送しています。業務に携わるうえで心掛けているのは、隊員間でのコミュニケーションと信頼関係を築くことです。それは、災害現場で正確且つ迅速な活動を行うために、最も大切な隊員間の意思疎通が必要になるからです。現在の勤務先は、常に職員同士でコミュニケーションを取り、信頼関係が厚いというところに魅力を感じます。現場出動した際、傷病者やご家族の方の「ありがとう」という言葉を頂いた時が何よりも嬉しいです。
この職種に興味を持ったきっかけは、中学生時代の職場体験です。地元の消防本部にお邪魔した際、消防職員の方々の規律や訓練に対する姿勢に強い憧れを持ちました。「自分の能力を磨いて、困っている人を助けたい」。その気持ちが仕事の原点となっています。消防隊・救急隊又は救助隊、幅広く活動することができる現在の職場でスキルを磨きながら、今後は救命講習を多くの方々に受講していただける様、対面講習やリモートによるオンライン講習等の実施数も増やしていけたらと考えています。
高校3年生時、救急救命士を目指せる大学を探し、オープンキャンパスに参加しました。その中で、先生方や先輩と気軽にコミュニケーションが取れ、先輩達が行うシミュレーション訓練を見せてもらい凄い刺激をもらえたため、この大学しかないと入学を決意。入学後は、国家資格取得や就職活動に対し、先生方が日々個別でサポートして下さり、それが国家資格取得や就職活動につながったと思います。東海学院大学では、救急救命コースの学生全員が、消防職員への就職並びに国家試験合格に向けて切磋琢磨しており、その環境も大きな支えになりました。
学生時代、特に力を入れたことは病院実習です。患者さんの苦痛を和らげるために、常に声掛けを行いました。病院実習で患者さんから感謝の言葉をいただいた時、やはり医療従事者になりたいと思いを新たにしたことを覚えています。また、今、消防職員になり、改めて思うのは、救急救命士として傷病者に対する救急救命処置を施せることと、大学で学んだ心理学を活かし、傷病者の心のケアも出来ることのよさ。大学で心理と医療の幅広い知識を学べたことが、今の仕事にも活かされていると感じます。
多治見市消防本部/人間関係学部 心理学科