運動すること、スポーツをすることは好きですか?身体を動かすことは、私たち自身の健康増進や、生活の質や満足度などQOLの向上にも効果的です。とりわけ、幼児期や児童期における運動遊びなどの身体活動は、多様な動きを身につけるだけでなく、何事にも積極的に取り組む意欲や社会性を育み、豊かな人生を送る基盤づくりになります。しかし、現代社会では体を動かす機会が減少し、都市化や少子化の進展が子どもの遊ぶ空間・仲間・時間の減少を招いていると言われています。北海道においても、身体活動の経験不足や生活リズムの乱れが、体力・運動能力の低下だけでなく、自律神経系活動にも大きな影響を及ぼすことが明らかになりました。どうすれば子どもの生活の中に身体活動を含んだ遊びの機会を確保することが出来るのか、学生と一緒に考えています。
子ども教育学科では、保育者や小学校教諭をめざす学生が共に学ぶことで、保・幼・小のつながりを理解し、子どもの発達を連続的に捉えることができます。「保育内容の指導法(健康)」や「体育科教育法」等の授業では、模擬保育・模擬授業で先生役や子ども役を経験することから、子どもに向き合う実践力の向上はもちろん、課題に前向きに取り組み、成長し合える人間関係の構築も目指しています。木本先生は、大学での学びを通して「子どもが主体的に多様な経験ができる環境を提供する保育・教育力を身につけてほしい」と話してくれました。
本学科では、幼稚園・小学校・特別支援学校教諭の一種免許状や保育士資格が取得できるため、卒業生の多くが3免を取得し、様々な現場で活躍しています。藤女子大学で子どもたちに深く関わる専門家を目指しませんか?
北海道教育大学大学院教育学研究科修了、長岡技術科学大学大学院工学研究科単位取得満期退学。博士(工学)。健康運動指導士。公立中学校教諭、旭川工業高等専門学校准教授を経て、2018年4月より現職。スポーツに関わる仕事をめざす中、大学時代に運動生理学に出会い、運動・スポーツと健康との関係に興味をもつ。現代社会における健康課題に対して、その予防や改善に運動がどのように寄与するのか探究中。