「この仕事を選んで良かった!」と感じるのは子どもたちの成長を垣間見た時です。それまでできなかったことに挑戦して頑張る姿、そしてそれができるようになった時の笑顔を見ると特にやりがいを感じます。また、子どもたちなりにいろいろなことを考えて友だちと関わろうとしている姿を見ると、「この子たちの力になりたい!」という気持ちになります。3歳は一人ひとりの成長に差がある時期です。最初は子どもたちみんなが慣れていなかった園での生活に徐々に慣れ、友だちといっしょにルールのある遊びを楽しむ姿が見られるようになってきました。その中で笑顔を見せてくれる機会も増えてきています。その笑顔を見ると私も自然に笑顔になれます。
母が保育士をしていたため、小さい頃から保育の仕事に興味を持っていました。「保育士になりたい!」という気持ちがさらに大きくなったのは高校生の時に職場体験やインターンシップに参加したことがきっかけです。園に行って子どもたちとふれ合う中で、初めて会う私に子どもたちの方から声を掛けてきてくれました。無邪気な子どもたちの笑顔に囲まれ、幸せな気持ちになれたことが印象に残っています。その時の気持ちは保育士になった現在でも全く変わりません。子どもたちの笑顔を見ると、「この保育の仕方で本当に良いのだろうか」と悩んでいる時でも笑顔になれます。そして「早く一人前の保育士にならなければ!」と決意を新たにします。
この仕事に就いて役立ったと感じているのは「保育内容・表現」という授業で習った手遊びです。手遊びはちょっとした時間にでき、子どもたちを喜ばせることができるので学んでおいて良かったと心から思います。また、私は人の前で話をしたり、なにかをしたりするのが得意ではありませんでしたが、授業やゼミ活動で発表する機会があったり、「青い空コンサート」という取り組みやオープンキャンパスの学生スタッフを経験し、自主的に行動することを通じて人前でも落ち着いて話せるようになったと思います。大学では子どもが主体的に学ぶことの大切さも教えられました。考える力、イメージする力、言葉を伝える力などを伸ばしてあげたいです。
最初は言葉の引き出しが少なく、子ども一人ひとりに合った声掛けがうまくできませんでした。このこども園で働くようになり、たくさんの子どもたちと関わったり、先輩の先生方の声掛けを参考にしたりしながら、徐々にさまざまな声掛けができるようになったと思います。まだできていないと感じるのは保育活動への取り組みです。どのようなことを導入し、どのように一連の流れを作れば、子どもたちを喜ばせながら成長させられるのか。それがまだわかりません。子どもたちはこの保育活動を通じて友だちとの関わりなど、集団生活について学びます。先輩方だったらどうするのかを聞き、参考にして子どもたちを成長させられる時間にしていきたいです。
豊橋才能教育こども園勤務/幼児教育・保育科/2020年卒/2020年3月に豊橋創造大学短期大学部を卒業し、4月から3歳児16人のクラスの担任として奮闘中。「保育は子どもの成長を間近で感じられるやりがいのある仕事だと思います。できることが増えた時の子どもの笑顔を見ると私も幸せな気持ちになれます。在学中から子どもたちと関わる機会が多いこの大学でしっかり学び、素敵な保育士さんをめざしてください。私も日々学んで子どもたちから慕われる保育士として、そして一人の人としてこれからも成長していきたいです」と語ってくれました。