この仕事でやりがいを感じるのは、何より子どもの成長を間近で感じることができた時。私は年少クラスを担当していますが、入園当時は言葉が出なかった子が少しずつ話せるようになったり、できることが増えたりしていくのが目に見えてわかるんです。子どもの成長を感じることで「良かった!明日からも頑張ろう」という気持ちになります。また、子どもたちは感性もイメージも豊かです。例えば同じ砂場遊びでも、ピラミッドを作る子、お団子遊びを楽しむ子、水を流して川にする子など、遊び方も実にさまざまです。子どもたちを観察していると、私自身も学ぶことが多く、新しい発見や気づきにも繋がります。そこにも仕事の魅力を感じますね。
もともとは、幼稚園に通っていた時に出会った先生への強い憧れがきっかけでした。その思いは中学や高校でも変わることはなく、職業体験を通してあらためて保育者という仕事に魅力を感じ「幼稚園教諭を仕事にしよう」と決めました。ヨコセンを選んだ理由は、2年間で幼稚園教諭二種免許状と保育士資格、2つの国家資格が取得できるという点。短大との併修がないので、学費負担が少ないことも魅力でした。大学進学を考えた時期もありましたが、私は1日でも早く夢を実現したかったんです!その分、勉強は大変でしたが、集中して学んだ知識や技術を早々に現場で生かせるので、今はヨコセンを選んでよかったと思っています。
2年間で学んだのは「子どもにはそれぞれ個性があって、保育は一つの方法だけが正解ではない」という基本的な考え方です。ヨコセンの授業には、最初から答えが用意されている授業より「間違えてもいいから、まずは答えを出そう」という授業の方が多かったので、現場で何かあった時、マニュアルに頼るのではなく、まずは自分で考えて行動できるようになりました。また、今でも印象に残っているのは、卒業間近に取り組んだ「教職実践演習発表会」。クラス全員で劇を作りあげました。内容や見せ方を子どもの目線で考えることができましたし、クラスの仲間たちと一緒にいる時間も長かったので絆も深まりました。「いい経験だった」と感じます。
大谷学園幼稚園勤務/児童科保育課程/2023年卒/「子どもたちとの関係性を築くことで自分の想いを伝え、成長の一助になるような幼稚園教諭でありたい」と小野原さん。今は年少クラスの幼稚園教諭として毎日を過ごしている。「今は自分のクラスのことでいっぱいいっぱい(笑)。仕事の中で勉強を続けている感じですね。家に帰った後に『今日の対応どうだったかな』と振り返ったりしています。これからは配慮が必要な子へのサポートなども重視したいです。最近になって、子どもたちに私の思いが伝わるようになったり、子どもたち自身でできることが増たりしているので、これからの成長が楽しみです!」と笑顔で話してくれた。