
レースメカニックにはディーラーメカニックとはまた違った魅力があります。
レースメカニックの仕事の魅力は私たちが仕上げたレース車両の良し悪しがその場でわかることです。セッティングがうまく決まったかどうかは予選や決勝レースの結果として表れますし、フィーリングが良かったかどうかをドライバーに聞くこともできます。また、良い結果を残すため、チームで努力する点にもこの仕事の魅力があります。レースの現場では多くのメカニックやエンジニアが協力してマシンを仕上げます。エンジン、ミッション、足回り、ブレーキ、タイヤ、ボディなど、それぞれの担当者が自分のポジションの仕事に集中します。一人ひとりの努力の積み重ね、そしてその総量が結果として表れます。ここに楽しさと難しさがあると思います。
中学生だった頃、友だちと『頭文字D』のゲームをしていてクルマに興味を持ちました。そこで高校生の時にガソリンスタンドでアルバイトを始めたところ、店長の息子さんがこの学校の卒業生で整備士という仕事を意識するようになり、この学校への進学を決めました。学校で学ぶうちに「自分はどんなジャンルのクルマが好きなのか」「クルマでどんなことがしたいのか」と考えるようになりました。同じようなタイミングでその時教えていただいていた先生(現在の古澤浩一校長)がレースに参戦されており、観戦する側ではなく参戦する側を体験して感動しました。そのことが「自分はレースが好きだ。この世界を目指そう」と考えるきっかけになりました。

メカニックとしてだけでなく、ドライバーとしてもレースに参戦しています。
レースメカニックとしてさらに活躍することはもちろん、自分のチームを作ることも夢です。レースが好きな仲間の他、この学校を卒業した若者にも協力してもらい、レーシングチームを作ってスーパー耐久やスーパーGTといったカテゴリーのレースに出場したいです。私はこの学校で実習の講師を担当しています。また、モータースポーツクラブの顧問もしています。大きなレースや有名レーサーが出場するレースに学生たちを連れて行くことにより、私がそうだったように、レースに憧れ、レースを好きになって欲しいと考えています。レースは人々に夢を与えることができる業界です。そのレース業界、さらには自動車業界の発展に貢献したいです。

学生が自ら考え、行動することを大切にしています。

フリーランスレースメカニック/自動車システム工学科/2011年卒/学校卒業後に三菱自動車系ディーラーにてメカニックを5年間経験した後、ホンダ系パーツメーカーにて開発業務に5年間従事。その間にレース活動をスタートさせる。その後、フリーランスのレースメカニックに。「Netz Cup Vitz Race」や「Yaris Cup」といったワンメイクレース、FCR-VITA、インタープロト、スーパー耐久などのレースメカニックとしてステップアップを果たす。また、母校である専門学校静岡工科自動車大学校の実習の講師も担当。さらに学生がメカニックやドライバーとして活動する「SAT'S Motor Sports Club」の顧問も務める。
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